高松市は、一般会計に35億0936万円を追加する6月補正予算案を発表した。
統一地方選挙のため骨格予算としていた当初予算に肉付けしたもので、補正後の一般会計累計は1574億0936万円となる。6月24日に開会する定例議会に提案する。
予算案では、史跡高松城跡桜御門復元整備工事、小・中学校の外壁改修・屋上防水事業費、市営住宅整備費などを計上している。
主な建設関連事業の内訳は次の通り。
▽保育所施設整備費・園舎等整備費―1億4066万円を計上。老朽化した施設の長寿命化や幼保連携型認定こども園への移行のため、公立の保育所・幼稚園の施設整備を実施(川東南保育所大規模改修工事、大野幼稚園大規模改修工事などの他、浅野地区幼保一体化整備実施設計)
▽高松城跡整備事業費―110万円を計上した他、20〜21年債務負担行為限度額3億5334万円を設定。史跡高松城跡桜御門復元整備工事を実施(桜御門復元整備工事監理業務委託、桜御門復元整備工事)
▽橋りょう長寿命化事業費―772万円を計上。橋りょうの良好な状態を保ち長寿命化させるため、計画的な修繕を実施(橋りょう修繕設計)
▽港湾津波・高潮関連整備事業費―1200万円を計上。海岸施設の長寿命化のため、維持管理計画を策定(女木港・男木港長寿命化計画策定業務)
▽街路事業費―2億5740万円計上。安全性、快適性に優れた交通ネットワークを構築するため都市計画道路を整備(高松海岸線玉藻工区、木太鬼無線木太工区)
▽身近な公園整備事業費―5800万円を計上。街のみどりを創造するため、身近な公園を整備((仮称)円座永井公園など)
▽空き家等対策事業費、再生可能エネルギー普及促進費、担い手への農地集積促進事業費、コンパクト・エコシティ推進費―3030万円計上。多核連携型コンパクト・エコシティの実現に向け、居住誘導区域内への誘導や、農地集積拡大のための施策を展開(空き家改修補助、太陽光発電システム設置費補助、認定農業者経営拡大補助、農地保全管理担い手支援補助、プラスワン補助、太陽熱利用システム設置費補助)
▽小学校施設老朽化対策事業費、中学校施設老朽化対策事業費―3億2083万円を計上。老朽化した小・中学校の外壁改修・屋上防水工事などを実施(外壁改修―小学校6校、中学校1校、屋上防水―小学校2校、中学校1校)
▽ため池ハザードマップ整備事業費―1812万円を計上。緊急時の迅速な避難行動につなげるため、ため池ハザードマップおよび防災重点ため池浸水想定区域図を作成(ため池ハザードマップ作成―清水上池、清水下池、防災重点ため池浸水想定区域図作成―536カ所)
▽漁港改良事業費―1000万円を計上。漁港環境の向上を目的として、老朽化した照明灯の建て替えおよび新設工事を実施
▽市営住宅整備費―9億4494万円を計上。地域住民の利便性の向上や安全・安心な生活環境の創出を目的として、市営住宅の外壁改修、解体工事を実施
▽地域防災対策費―1149万円を計上。19年3月に香川県から公表された香東川、新川水系、本津川の洪水浸水想定区域図を踏まえたハザードマップを作成
提供:建通新聞社