港区は、2012年に策定した「環状2号線周辺地区のまちづくりガイドライン」を7年ぶりに見直す。周辺の開発が進んでいることを受け、対象となるエリアを拡大し、計画的なまちづくりを誘導するため、「新橋・虎ノ門地区のまちづくりガイドライン」として改定する。
区は、12年3月に環2周辺地区のまちづくりガイドラインを策定し、沿道の街並み形成や虎ノ門エリアのまちづくりなどの取り組みを進めてきた。以降、人口増加やオリンピック・パラリンピックの開催決定など、社会情勢が変化したことから、まちづくりの方向性を定めるため対象区域を拡大し、ガイドラインの名称も改めることにした。
新たなガイドラインは、区のまちづくりマスタープランとの整合を図るため、全体方針を八つに再編。まちづくりの方向性と合わせて具体的な取り組みや施策などをパースや写真でイメージできるよう充実させた。土地利用については、新橋駅周辺の「かいわい性」のある路地空間を保全しつつ、防災上の課題にも対応するため、「新橋らしいにぎわいを継承していく手法」を検討する。また、大規模なビルが多く、荷さばき車両から排出される二酸化炭素を減らすため、建物内の集配業務の共同化検討するとともに、周辺地区では共同の荷さばき所を設けるなど、建物内にとどまらず地域全体の物流を効率化する取り組みを検討する。
提供:建通新聞社