16年12月に、将来的な財政負担の低減および道路交通の安全性の確保を図るために「橋梁長寿命化修繕計画」を策定した豊郷町が、17年度に予備設計、18年度に詳細設計(担当=鰍ゥんこう滋賀営業所)を行なった「歌詰橋橋梁補修・補強及び歩道橋設置工事」は今年度、当初予算の社会資本総合整備事業(道路橋梁費4億7957万6千円)に工事費を盛り込み、出水期後の着工に向けて9月定例町議会に工事請負案件として上程できるよう発注手続きを進める考え。予算は一部を次年度に繰り越し、21年(令和3年)3月末(20年度末)の完成を目指して行く。
「歌詰橋」は、豊郷町道旧八号線2の路線上にある同町上枝と愛荘町石橋を結ぶ一級河川・宇曽川橋梁。2町の所有で今回の工事費については2町が2分の1ずつ負担。管理を担う豊郷町が工事を実施する。同橋は、1967年(昭和42年)12月に当時の国道8号宇曽川橋梁として築造され、築後50年以上が経過している。
幅員が6・7bで歩道がないため、今回の整備では現橋の補修及び補強を行ない、下流側に歩道橋を新設する。現橋は橋長が76・6b。構造は、上部工が3径間単純PCポステンT桁橋。下部工は橋台が重力式橋台2基、橋脚がT型橋脚柱小判型2基。新設する歩道橋は、橋長75b×幅員3b。逆T式橋台2基、壁式小判型橋脚2基の下部工に、PC3径間連結プレテンション方式床板橋の上部工を計画している。
工種は橋梁、一般競争入札で一括発注。まず、両岸下流側の町道に迂回路を設け作業ヤードを確保し、現橋の補修・補強工事と歩道橋の新設工事を並行して進める。一時、数時間だけの通行止めの可能性はあるが、基本的に通行止めは行なわずに工事は進められる見通し。
提供:滋賀産業新聞