館山市環境部環境センターは、ストックマネジメントの考え方に基づき、施設の延命化や財政の支出の削減をを目的に「館山市清掃センター長寿命化総合計画」を策定する。19日に同計画策定業務委託の公募型プロポーザルを公告した。参加申請を来月10日まで受け付ける。業務期間は2020年3月25日まで。委託費の上限は794万2000円(消費税10%込み)となっている。
事業者の選定にあたり、質問書を来月3日まで受け付け、同5日に回答する。参加資格審査結果を同17日に通知した後、同24日にプレゼンテーションを行い、受託候補者を選定。選定結果は同26日に通知するスケジュールとなっている。
入札参加資格は▽入札参加資格者名簿に登載▽日本廃棄物コンサルタント協会に所属▽09年度以降に地方公共団体が発注した「廃棄物処理施設長寿命化計画作成の手引き(ごみ焼却施設編、し尿処理施設・汚泥再生処理センター編)」に準拠する長寿命化計画の策定に関する業務を元請けで受注し、完了した実績を有する、など。
主な業務内容は@維持補修履歴の整理A施設保全計画の作成B延命化計画の作成。
施設保全計画では、計画の対象となる重要性の高い設備・機器のリストを作成し、各主要設備・機器の重要性を踏まえて適切な保全方式を選定。
また、主要な設備・機器について必要な機能診断調査手法を検討するとともに、機器別管理基準を作成。併せて各設備・機器の健全度の評価、劣化の予想、整備スケジュールについて検討する。
一方、延命化計画では、関連する諸計画や諸条件を整理した上で、延命化の目標年数を設定するとともに、延命化を行う上で目指す性能水準を設定し、性能水準を達成するために必要となる改良項目や対象とする設備・機器の範囲を抽出。
さらに▽延命化工事の内容▽延命化工事を踏まえた整備スケジュールの見直し▽延命化工事のその他の添付書類――についてまとめる。
このほか、施設更新時に計画的に他の施設との集約化を図る観点から、施設単位だけでなく、地域単位や災害時の対応力の強化について整理をする。
館山市清掃センター(館山市出野尾538)は1984年10月に稼働。処理方式はストーカ方式で、炉型式が准連続燃焼式。処理能力は日量100t。施工は日立造船。