大阪市は、中央図書館や鶴見図書館など17施設(※概要は表参照)を対象に、ESCO事業(シェアード・セイビングス契約)の提案を公募する。参加表明書を7月8〜9日、提案書を9月26〜27日に受け付け、12月ごろに最優秀提案者を選定する予定だ。ウォークスルー調査は7月17日〜8月9日に実施する。
今回の事業では、2020年度末までに省エネ改修工事(試運転調整含む)を完了することを求める。省エネ率は国などの補助金利用の可否に関わらず各図書館で5%以上と設定。サービス期間は最長で15年間としている。
中央図書館(大阪市西区北堀江4ノ3ノ2)では、照明設備や空調設備、衛生設備をESCO事業の対象としている。既存の規模は、鉄骨鉄筋コンクリート造地下6階地上6階建て延べ3万4600平方b。完成年度は1996年度。18年度の電気・水道料金は約5942万3000円だった。
鶴見図書館(鶴見区横堤5ノ3ノ15)では、照明設備と空調設備がESCO事業の対象。既存の規模は、鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上8階建て延べ1472平方b。完成年度は05年度。18年度の電気・水道料金は約426万6000円だった。
市が16年度までに導入したESCO事業の効果は、光熱水費削減額が計約13億4000万円、二酸化炭素削減量が計約2万6000d、エネルギー削減率が平均約29・9%となっている。
市では今後、長居陸上競技場など関連4施設や、住吉スポーツセンター(住吉屋内プール)を対象にESCO事業を導入することを検討している。
提供:建通新聞社