大阪府と大阪市の2018年度の工事入札における平均落札率が、本紙調査で明らかになった。全体落札率は、府が88・7%で対前年度比0・2ポイント上昇、市が昨年度と同ポイントの90・8%。市では昨年度に引き続く90%超えとなった。5年前の落札率と比べると、府は0・3ポイントの微上昇、市では1・2ポイントの上昇となった。
建築工事の落札率は、府が91・6%で対前年度比0・9ポイントの上昇、市では、昨年度同ポイントの90・6%となった。土木工事では、府が89・7%で0・1ポイントの上昇となったが、市では0・4ポイント下降した。
全体落札率の5年間の平均値は、府が88・2%、市が90・1%。府は16年度以降はわずかながら上昇する傾向にあり、市では平均値が初めて90%を突破した。
また、18年度の建設工事の件数を見ると、府が1014件で対前年度比53件の減となった一方、市は1296件で、前年度と比べて88件の増となり、16年度以降3年連続の増。5年前と比較すると、府では135件の大幅減となった一方、市では78件の増加となった。
提供:建通新聞社