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　名古屋市観光文化交流局は、名古屋城二之丸庭園の整備計画策定に着手する。２０１８年に庭園のほぼ全域が名勝として追加指定されたことを受け、庭園全体の一体的な保存整備を進める。整備計画策定に当たっては、名古屋城跡全体整備検討会議と同庭園部会での議論を踏まえて、20年３月ごろにも整備計画案として取りまとめる考え。
　二之丸庭園の名勝指定範囲は約３万０４６３平方�b。１９５３年に北御庭の一部と前庭が名勝指定され、２０１８年に二之丸庭園全体が名勝に追加指定された。
　18年５月にまとめた特別史跡名古屋城跡保存活用計画を踏まえ、整備に当たっては１８２３年ごろの庭園の姿とされる「御城御庭絵図」をベースとし、本質的な価値を持つ遺構の保存を前提とした整備計画とする。また、現愛知県体育館が所在する部分を含む二之丸全体の最終形態を見据えて検討を行う見通し。
　整備計画策定に当たっては▽名勝として既に本質的価値を構成する要素が見えている部分▽本質的価値を構成する要素が見えている部分と見えていない部分が混在▽見えていない部分のみ―といった各場合に分け、安定的に維持管理できる状態を確保しつつ、見えていない部分を復元しない場合は往時の姿を理解できるような整備手法を考える。
　整備計画策定検討業務は公募型プロポーザルの手続きを開始した。企画提案書を６月24〜28日に受け付ける。履行期間は20年３月31日まで。

提供：建通新聞社