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滋賀産業新聞
2019/06/19

【滋賀】県湖東土木 多賀町の急傾斜地崩壊対策事業

 県湖東土木事務所は、多賀町の久徳地区と川相地区、大君ヶ畑地区の3ヵ所において、それぞれ崖崩れによる被害から地域住民の命と財産を守る急傾斜地崩壊対策事業を進めていく。
 久徳地区は、昨年度の予備設計(担当・ダイヤコンサルタント)に基づいて新規事業採択を受けて、今年度は詳細設計に取り組む(担当・正和設計)。来年度には用地調査等を行い、21年度以降の着工を目指す。
 久徳地区(多賀町木曽地先)の急傾斜地崩壊対策事業は、国道306号から入った住宅地裏にある崩壊対策を要する斜面を対象に、待受式擁壁工L49b×H5・0bと落石防護柵工L49b×H2・0b、落石防護柵工L66b×H3・0b(新工法)と鉄筋挿入工+法面保護工(ネット工)A2000平方b、吹付法枠工A650平方bを実施する予定。
 また、川相地区(多賀町川相地先)は、昨年度から今年度にかけて進めてきた予備設計・詳細設計等を取りまとめ、今年度の第4四半期に急傾斜地崩壊対策工事を発注(事後審査型一般競争入札)する予定。約9ヵ月間の工期を見込み、来年度にかけて待受式擁壁工L約60bの対策工事を進めていく方針。
 さらに、大君ヶ畑地区(多賀町大君ヶ畑地先)の急傾斜地崩壊対策事業では、大君ヶ畑1号地区と大君ヶ畑2地区にふたつに分け、山間部を走る国道306号沿いの急傾斜地(斜面)において擁壁や落石防護柵等を設置して、抜本的な法面補修に取り組む。
 大君ヶ畑地区は、地質調査や測量・予備設計を経て一昨年度に補助採択を得て、それぞれ1号地区を田中設計(栗東市)、2号地区を石居設計(石居設計)が担当し昨年度に詳細設計を実施。重力式擁壁工や落石防護柵工、アンカー付現場打ち法枠工などを施工していく。次年度以降の工事実施に向けて今年度は、用地測量業務を予定。第2四半期に事後審査型一般競争入札で担当コンサルを決め、それぞれ約4ヵ月間の期間を設けて用地測量を進め、次年度以降の工事着手を目指す。

提供:滋賀産業新聞