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北陸工業新聞社
2019/06/18

【石川】2m以上の1396橋対象に/金沢市橋梁長寿命化計画/年度内に策定 

 金沢市は、市内にある橋長2メートル以上の道路橋1396橋を対象とした橋梁長寿命化修繕計画の策定に着手する。19年度6月補正予算案に計画策定費6800万円を盛り込んでおり、年度内の策定を見込んでいる。
 市は12年度に橋長15メートル以上の橋梁を対象とした長寿命化計画を策定。その後、中央自動車道笹子トンネルの天井板崩落事故を受け、国交省が14年7月からトンネルや2メートル以上の道路橋などを5年に1回の頻度で点検することを義務付けた。市でも同年度から2メートル以上の橋梁の点検に着手し、18年度までの5カ年で全橋梁の点検を完了させた。
 点検では健全性の診断結果を、構造物の機能に支障がない「健全」と「予防保全段階」、機能に支障が生じる可能性がある「早期措置段階」、機能に支障が生じているまたは生じる可能性が著しく高い「緊急措置段階」の4段階に区分。このうち、緊急措置段階については早急に対応し、早期措置段階は長寿命化計画を策定し、対策を講じることとしている。
 市が点検した1396橋の診断結果によると、健全が974橋、予防保全段階が305橋、早期措置段階が116橋、緊急措置段階が1橋。緊急措置段階の1橋はすでに修繕を終えており、早期措置段階と判定された橋梁について、長寿命化計画に基づき順次、補修工事に取り掛かっていく。

6月補正に1億5000万円/保古橋補修工事を前倒し

 金沢市は、19年度6月補正予算案に橋長長寿命化補修費1億5000万円を盛り込んだ。伏見川に架かる保古橋(保古3丁目―東力町)の補修工事を前倒しする方針だ。
 保古橋は橋長46・1メートルで、1978(昭和53)年に完成。法定点検では「早期措置段階」に区分された。
 補修内容は塗装や防水など。設計は日本海コンサルタント。
 8月末ごろの着工、年度内の工事完了を見込んでいる。

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