名古屋市観光文化交流局は、金シャチ横丁の第2期整備計画策定に向けた、2019年度の検討業務に着手する。本年度は、芝居小屋などの多目的施設の整備に当たっての民間活力導入可能性調査を行うとともに、事業手法を検討する計画。「金シャチ横丁第二期整備事業化検討業務」で公募型プロポーザルの手続きを開始しており、企画提案書を6月28日〜7月2日に受け付ける。履行期間は20年3月13日まで。
第2期整備では、「芝居小屋で多目的空間を演出」と「本物の歴史に出会う空間」を創出する考え。名古屋の文化を体験できる芝居小屋や、催しなどを開くことができる多目的ホールを備える、多目的施設の整備の他、名古屋城の金シャチや収蔵品、山車などの展示施設機能を配置する。観光客の周遊性を向上させ、義直ゾーンとの相乗効果が期待できる施設としたい考え。
芝居小屋などの多目的施設は、名古屋城観光と併せて楽しめる集客施設を想定。民間活力の導入可能性調査を踏まえて、事業スキームを決める。同施設は現金シャチ横丁義直ゾーンの西側敷地約4100平方bに配置する考え。
展示施設機能は、名古屋城の入場者数増加や城下のにぎわい創出などが実現できるような機能や規模の検討を行う。検討エリアは出来町通沿いの公園(面積約7300平方b)が中心。本年度は施設整備の基本方針の他、施設平面プランの作成、導入機能、施設規模、展示設備・展示方法を検討するとともに、概算事業費などを把握する。施設平面プランの作成に当たっては、整備時期の違いにより4パターンで検討する。4パターンは▽公園▽公園と東海農政局1号館▽公園と東海農政局1号館、同2号館▽公園、東海農政局1〜2号館、水資源機構―で、全体面積は1万5900平方b。
企画提案では、芝居小屋など多目的施設と展示施設のそれぞれについて検討に当たって配慮すべき点に対する提案を求める。
提供:建通新聞社