茂原市企画政策課は、(仮称)茂原市民会館建設・運営に関する民間事業者との「サウンディング」を実施する。新市民会館の基本構想や基本計画をもとに、民間事業者に事業を説明し「個別対話型の意見交換(サウンディング)」を行い、意見を求める。今月17日に実施要領を公表。参加申し込みを来月12日まで受け付け、同29日から8月2日の期間でサウンディングを実施。実施結果は10月下旬に公表する。来月5日には現地見学会と説明会を開催。参加する場合は、今月28日までに申し込む。
対話では▽PPP/PFI事業へのこれまでの取り組み▽事業への関心の有無▽関心のある事業範囲▽適切と考えられる整備手法▽概算事業費の妥当性▽事業類型▽事業期間▽設計期間(基本設計、実施設計)▽建設期間▽駐車場確保の考え方▽コスト縮減や創意工夫の可能性、利用率の向上、増収につながるアイデア▽施設内や敷地内で相乗効果が発揮できる民間事業の成立可能性▽参入する際の条件や提案の評価基準についての要望▽地元企業の参画を促進する方策や地域経済への配慮等に対する評価方法等▽リスク分担▽PFI方式による留意事項▽その他(賑わい創出、収益事業の実現等)――について意見を求める。
サウンディングは、基本計画に定めた従来方式とPPP/PFI方式の可能性を探るとともに、相乗効果が図られるような施設内や敷地内における民間との連携の可能性について、事業アイデアの提案を求め、財政負担軽減に資する民間活力の活用手法や導入可能性について検討する。
市民会館は、既存の市民会館・中央公民館の老朽化に伴い、市民会館機能と公民館機能を備えた複合施設として整備を計画。18年度に基本構想、昨年度には基本計画をまとめた。
基本計画では、建設候補地を「現市民会館・中央公民館敷地」(茂原101)とし、建物規模を延べ6300u程度とした。敷地面積は約1万586u。用途地域は第二種住居地域、一部準住居地域(建ぺい率70%、容積率200%)。
施設は大ホール(約2900u)、多目的ホール(約300u)、創造支援(約500u)、管理運営(約100u)、共用(約200u)の5部門で構成。ほかに共用部(約1400u)、機械室(約900u)など。
概算事業費は約71億円(うち建設費60億円)と算出。整備手法は従来方式もしくはPFI方式を想定。PFIを採用する場合の事業スケジュールは、来年度でPFI可能性調査を実施し、21〜22年度で事業者を選定、22〜23年度で基本・実施設計を行い、24年度に着工。24〜25年度の2か年で工事を実施し、26年度早期の開館を想定する。
基本計画の策定はシアターワークショップ(東京都渋谷区神宮前6―23―3)、整備手法に関する調査はパシフィックコンサルタンツ(千葉事務所・千葉市中央区新町1―7)がそれぞれ担当した。