岡山県備中県民局は、加須山中帯江線のバイパス事業を進めている。6月中に橋梁上部工の一般競争入札を、上部工完成後の2020年2〜3月ごろに切土工と現場吹付法枠工の一般競争入札を公告する予定。
同路線は倉敷市八軒屋を起点に同市中帯江に至る県道。現道は幅員が1車線分しかないにも関わらず交通量が多く、周辺道路の交通渋滞や生活環境の悪化などが懸念されている。それらを解消するため、現道の南側に新たなバイパス道を建設する計画。延長は1550b、幅員は18b(片側1車線、両側歩道)。
19年度は、新興住宅地「ベルタウン」内の山を掘削しバイパス道を通過させる工事を継続。掘削により分断されたベルタウン内を結ぶ橋梁の上部工に着手する。構造はポストテンション方式斜材付きPCπ型ラーメン橋。橋長は39・7b、幅員は5b。工期は約7カ月。
上部工が完成後、ベルタウン内の切土工とそれに伴う現場吹付法枠工を発注する。切土工は住宅が隣接するため、影響を考慮して、2カ年で工事を進める。法面は2段構造で、19年度は上部側の1段目を行う。全体約3万立方bのうち1万立方b程度となる。これに伴う現場吹付法枠工は約1000平方b。工期はいずれも約6カ月。
実施設計はエイト日本技術開発(岡山市北区)が担当した。
新バイパスは、旧県道倉敷玉野線と県道倉敷飽浦線を結ぶ道路。このうち加須山地区と亀山地区(一部)で供用を開始。22年度をめどに、全線の開通を目指している。
「提供:建通新聞社」