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日刊建設タイムズ社
2019/06/17

【千葉】従来型手法が妥当/県総務部/PFI導入の検討結果/新県立図書館など8事業

 県総務部資産経営課は、「千葉県PPP/PFI手法活用ガイドライン」に基づき2018年度で実施したPFI導入の検討結果を公表した。検討の対象となったのは▽新県立図書館施設整備事業▽農業大学校機能拡充事業▽山武合同庁舎再整備事業▽県文化会館大規模改修事業▽旭警察署庁舎整備事業▽県立学校長寿命化対策事業▽栗山浄水場の給水場化に係る施設整備事業▽園生給水場更新事業――の8事業で、いずれも従来型手法による整備が妥当とした。
 新県立図書館は、県立図書館3館を1館に集約し、県内公立図書館の中核的役割を担う新たな県立図書館を整備する。「知の拠点」を目指し、文書館との複合施設として整備する計画。昨年度に基本構想を策定し、本年度で基本計画をまとめる。今月12日から基本計画原案のパブリックコメントを開始した。
 PFI導入の検討は県有施設部会で実施。検討結果では、運営面で民間事業者が創意工夫する余地があまりなく、VFMも1・1%にとどまり従来型手法を採用することが妥当とした。
 想定される事業スケジュールは▽19〜20年度基本設計▽20〜21年度実施設計▽22〜24年度建設工事▽25年度供用開始――としている。
 また栗山浄水場は、浄水機能をちば野菊の里浄水場に移転する計画で、移転後の跡地を再整備し、送配水施設として引き続き活用する。配水池の容量は1万9760m3(2750m32池、5500m31池、3600m31池、1500m31池、1830m32池)。23〜27年度を整備期間とし、28年度の供用開始を予定。園生給水場は、千葉市の都市計画道路建設事業の進捗にあわせて全面更新を行い、引き続き施設を活用する。配水池の容量は2万5700m3(4500m35池、3200m31池)。22〜33年度を整備期間とし、33年度の供用開始を予定。
 一方、農業大学校は、本館の大規模改修を実施する。県県土整備部施設改修課が本年度、実施設計をCMSに委託。本館の建物規模はRC造4階建て延べ約5305u。
 山武合同庁舎は、老朽化する山武合同庁舎と東金合同庁舎の2棟を1棟に集約し、業務の効率化を図る。施設規模は、庁舎棟がRC造4階建て5059u、車庫・倉庫棟がS造2階建て延べ1366u。
 県文化会館は、築52年で設備が老朽化していることから、設備の更新とあわせてバリアフリー機能を持つ施設として整備する。本年度は基本設計を実施。簡易公募型指名競争入札を公告済み。
 旭警察署庁舎は、建築後41年を経過し老朽化・狭隘化が著しいことから、治安維持・災害発生時の活動拠点としての役割を担うため、現地で建て替える。本年度は基本設計を委託する予定で、簡易公募型指名競争入札を公告済み。
 県立学校長寿命化対策は、市原高校、銚子商業高校水産校舎、薬園台高校、船橋二和高校、松戸六実高校の5校を対象に大規模改修を実施。本年度は、いずれも実施設計を予定している。
 PPP/PFI導入検討の対象となるのは、建築物やプラントの整備等に関する事業及び利用料金の徴収を行う公共施設整備事業で、施設整備費(設計費と建設費の合計)が10億円以上の事業及び単年度の維持管理費、運営費が1億円以上の事業。k_times_comをフォローしましょう
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