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鹿児島建設新聞
2019/06/14

【鹿児島】県内一般廃棄物処理施設計画/伊佐北姶良 来年度から計画策定

 県内の一般廃棄物処理施設の整備計画が明らかになった。2020年度政府予算等に要求するのは、伊佐北姶良環境管理組合が老朽化対策によるごみ焼却施設の施設整備に向けた計画策定。また、南薩地区衛生管理組合のエネルギー回収型廃棄物処理施設と与論町の有機性廃棄物リサイクル施設は工事着手を見込む。 

 伊佐北姶良環境管理組合は、伊佐市と湧水町のほか、霧島市の横川町と牧園町の計4地域で構成。現施設「未来館」(伊佐市菱刈南浦)は、03年3月に竣工。 
 焼却施設は、外熱キルン式ガス化溶融炉(全連続燃焼式)で処理能力が40t/1日×2炉ある。ストーカ炉に変更を見込む。 
 南薩地区衛生管理組合のエネルギー回収型廃棄物処理施設「仮称・南薩地区新クリーンセンター」の事業方式は、設計から建設、維持管理、運営までを委ねる公設民営(DBO)方式の予定で、建設場所は南さつま市金峰町高橋に決定している。 
 処理方式は、焼却施設(ストーカ炉)で、処理能力は1日当たり145t(72.5t×2炉)を想定。附帯設備は管理棟(1500u)や駐車場、洗車場、車庫棟−など。同組合は、枕崎市、日置市、南さつま市、南九州市で構成している。 
 与論町の有機性廃棄物リサイクル施設では、し尿や浄化槽汚泥を再生処理して資源への転換を図る。建設地は、立長にある火葬場(昇龍苑)の隣接地を予定。19年度から基本設計等に着手して、工事は20〜21年度にかけて行う見通し。新施設の処理能力は6kl/日。 
 霧島市は、敷根清掃センター建て替えに向けた計画策定を20年度まで継続する。建設予定地は既存施設の周辺で、焼却炉方式はストーカ炉。本体発注は20年度にDBO方式で公告し、21年度に本契約、24年度末の完成を想定。25年度の本稼働を目指す。 
 このほか、鹿児島市の北部清掃工場ごみ焼却施設基幹的設備改良事業は、PPP/PFI手法導入優先的検討を行ったが、既存設備の性能にしばられ、競争性が働かずコスト削減効果が不透明なことから、同市が運営主体となり直接的に関与していくことが重要と判断。施設整備に関する計画支援業務を19年度に行う。 

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