総工費500〜600億と試算 最大2・7万人収容 完成図2案示す 潟Wャパネットホールディングス(田旭人代表取締役社長、本社・佐世保市)は、三菱重工幸町工場跡地約6・8fにサッカー専用スタジアムの建設を計画。11日、新たに二つの完成予想図(=写真)を示した。総工費は500億〜600億円。アリーナ、商業施設、マンション、ホテルなどを併設する。「長崎スタジアムシティプロジェクト」が本格始動。これに伴い、新会社が設立された。
二つの案は、開放感あふれるサッカースタジアムらしいデザインの「A案」と、平和の象徴であるリング型の商業スペースが特徴的な「B案」で、今後この2案をベースに検討を進める。「A案」はスタジアムを中心に北側にアリーナ、東側にホテル、南側に商業施設を配置。「B案」は北側にアリーナが置かれているほか、スタジアムを取り囲むように商業施設が配置されている。
現時点の計画では2万5000人から2万7000人収容のスタジアムのほか、アリーナ(8000人から1万人席)、商業施設、マンション、ホテルなどを併設する予定。建物の階数や施設内の配置など具体的な部分に関しては、今後検討していく。開発コンサルティングはJLLおよびJLLモールマネジメント鰍ェ務め、スタジアム設計は樺|中工務店が担う。事業主である潟Wャパネットホールディングスが建築工事に着手。23年の開業を目指す。
新会社名は「潟梶[ジョナルクリエーション長崎」で、6月1日に設立した田旭人氏が代表取締役社長を務め、地域創生事業に関わる事業戦略・事業企画、長崎スタジアムシティの企画・運営、サッカーその他スポーツのための施設の管理・運営を行っていく。民間主導の地域創生モデルとして確立していく考えだ。
Vファーレン練習場大村市が有力候補地 なお、V・ファーレン長崎の新たな練習拠点は現時点で、大村市が提案した市総合運動公園(黒丸町)が有力な候補地。これを踏まえ潟Wャパネットホールディングスが6〜7月にかけ方針を示す。