高知県中央東土木事務所本山事務所は、昨年7月の豪雨で地すべり被害があった川之江大豊線の災害復旧工事に着手する。7月にも防災砂防課が一般競争入札を公告し、9月議会の承認を目指す。6月補正予算案で2020〜21年度の債務負担行為として12億4425万円を設定しており、当初予算で計上した現年分の工事費9345万円と合わせ、2年以上かけ復旧工事を進める。
昨年7月7日の豪雨により、幅157b×長さ166b×深さ22bにわたり岩盤地すべりが発生した。推定土量は約46万立方b。これにより路面が崩落するなどの被害があり、通行止めとなった。現在は鉄板による仮橋を架け、2d以下の車両は通行できるよう仮復旧している。
復旧工事では、まず斜面に対し横方向にボーリングを地下水のある場所まで60〜70bほど施工、地下水を排除し安全率を高める。その後アンカーを約470本打設し地すべりを防ぐ。
工事場所は大豊町立川下名で、高知自動車道で崩落被害があった立川橋の対岸。設計は構営技術コンサルタント(高知市)が担当した。
提供:建通新聞社