富山県小水力利用推進協議会(会長・市森友明新日本コンサルタント代表取締役社長)は11日、富山市のホテルグランテラス富山で通常総会を開き、19年度の活動方針を決めた。
冒頭、市森会長が「モデルとなる発電所の建設に向けた実現プランについて、第一歩の道筋がつきつつある。全国小水力利用推進協議会の全国大会が20年に富山県で開催され、小水力立県富山の取り組みを広くアピールする場にしたい」とあいさつ。議事では事業計画・収支予算など4議案を審議し、原案通り承認した。
19年度は、20年11月か12月ごろに富山市内で開催予定の全国小水力発電大会(富山県大会)の準備を進めるほか、県内外小水力発電施設構築のアドバイザリー事業に取り組む。小水力発電所構築プラン検討では、富山市常西用水などを候補地に可能性調査を進め、補助金の活用、会員協力によるコスト低減など事業性の改善を図り、富山型用水高効率発電システムの開発を目指す。
引き続き、国際協力機構(JICA)農村開発部の石島光男技術審議役が「農業農村開発協力におけるJICAの役割」、市森会長が「インドネシアにおける小水力発電開発の事例」について講演した。