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北陸工業新聞社
2019/06/13

【石川】県議会代表質問/遺構把握へボーリング調査/金沢城二の丸御殿復元整備 

 石川県議会6月定例会は12日、本会議を再開、紐野義昭(自民)、石坂修一(未来石川)の両氏が代表質問に立った。
 金沢城二の丸御殿の復元整備への質問に対し、谷本正憲知事は調査検討委員会から今年2月の中間とりまとめにおいて、表向の復元整備の可能性は大きいとの一定の方向性を頂き、復元を前提とした調査検討にステージを移すとした上で、「今年度は障壁画の制作に携わった絵師の現存する作品の調査や、来月にも地中にある遺構の位置、深さなどを把握するためのボーリング調査に着手する」と答えた。
 今秋には委員会の最終報告が見込まれ、「この結果も踏まえ、引き続き復元の前提となる調査や史料の検証精度をより高める作業を鋭意進める」としたほか、「二の丸御殿は門や櫓とは異なり、豪華で華麗な内装をしつらえた加賀百万石の栄華を象徴する建造物。調査検討が長期にわたることは否めないと理解しているが、わたしとしては夢の実現に向け、着実に進められるようしっかりと取り組む」と述べた。
 防災・減災、国土強靱化のための3カ年緊急対策について、谷本知事は「ハード対策では堤防整備や河川の拡幅などの抜本的な対策を着実に進めると同時に、即効性のある災害予防対策として堆積土砂の除去を約80河川で行い、熊木川など昨年の豪雨で越水した11河川では既に除去を終えた」と説明。加えて、越水した場合にも堤防の決壊を遅らせて住民の避難時間を確保するために「堤防上部を舗装し、補強する対策は24河川で進め、堆積土砂の除去と合わせ、再来年の出水期までに完了させる」とした。
 旧都ホテル跡地に関して、竹俣隆一土木部長は「まちづくりや街並み景観の観点からも極めて重要な個所である」との認識を示し、跡地活用については「先般、まちづくりを担う金沢市が企業側に対し、一日も早い開発計画の提示を求めていく意向を示したことは承知している。県としても金沢駅周辺は県都の顔として重要な地区であり、関心をもって今後の動向を注視する」と語った。

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