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北陸工業新聞社
2019/06/12

【石川】新図書館、今秋から着手/谷本知事が提案理由説明/県議会6月定例会 

 石川県議会6月定例会は11日開会し、谷本正憲知事が最近の県政状況と提案議案について、大要を説明した。
 新たな県立図書館の整備に関して、谷本知事は今秋から建物本体の建設工事に着手したいとの考えを示すとともに、「今後とも、文化立県・石川の「新たな知の殿堂」にふさわしい図書館となるよう、ハード・ソフト両面で様々な工夫を凝らしながら、着実に整備を進めていく」と語った。
 老朽化、狭隘化が著しく、現在地で外来診療などを続けながら順次建て替える県立高松病院の管理診療棟について、谷本知事は「来月27日に起工式を執り行う予定」とし、「認知症や発達障害など様々な患者の状況に対応した受診環境の向上と、認知症医療の中核病院にふさわしい研修環境の充実を図っていく」と述べた。
 谷本知事は金沢城復元の総仕上げともいえる「二の丸御殿」にも触れ、表向の復元整備の可能性は大きいとの調査検討委員会の中間とりまとめを踏まえて現在、「復元を前提とした調査を実施。加えて、史跡である金沢城の保存活用計画の策定に向け、文化庁との協議もスタートさせた」と明かし、「今年秋に予定される最終報告に向けて、しっかりと取り組んでいく」と強調。また、金沢市と連携して都心部に設置する方針の「県金沢中央観光情報センター(仮称)」については、「現在、外国人対応の充実など必要な機能の検討を進めている」と説明した。
 金沢港の機能強化整備の進ちょく状況などについて、谷本知事は「クルーズターミナルの建物本体工事に着手した。港内道路や駐車場も含め、今年度末の完成に向け着実に整備を進める」とし、国立工芸館の移転整備は「今年秋の完成に向け、旧陸軍の第九師団司令部庁舎及び金沢偕行社を移築・活用する木造部分の組立作業を進めている」と報告するとともに、日本海側初の国立美術館にふさわしい施設となるよう「(独法)国立美術館や金沢市と連携し、東京オリンピック開催前の開館を目指して準備を進めていく」と述べた。
 本会議の冒頭、天皇陛下即位の賀詞が全会一致で議決された。

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