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建通新聞社(中部)
2019/06/12

【愛知】愛知県新体育館 概算事業費に300億円

 愛知県は6月11日、愛知県新体育館の基本計画(概要)をまとめ、公表した。総延べ床面積は4万3000平方b、概算事業費は約300億円を想定する。事業手法はPFI法に基づくBTO方式か、BT+コンセッション方式のいずれかが望ましいとしている。工程計画では、2026年アジア競大会で利用できるよう21年7月から設計に着手し、24年度末までの完成を目指すスケジュールを組む。
 新体育館の建設予定地は、名古屋市北区名城1丁目の名城公園北園内。財務省の所有する土地で、管理者が名古屋市。第2種住居地域で、建ぺい率は60%、容積率は200%。高度地区(31b)、第1種風致地区など。現野球場付近への配置を検討している。
 基本計画によると、主な導入施設の規模は総延べ床面積4万3000平方bで、▽観客関連エリア=2万3000平方b、固定席1万1000席(2〜4階)、VIP室15室程度、エントランス、コンコース、テナント(飲食、物販)、トイレなど▽競技面など関連エリア=7500平方b、メインアリーナ4500平方b(可動席3000席、仮設席1000席)、サブアリーナ1500平方b、多目的ホール1500平方b
 ▽選手関連エリア=1000平方b、更衣室、ウォームアップエリア、ドーピングコントロール室、医務室、浴室▽運営、メディア関連エリア=1500平方b、会議室、控室(運営室、会議室、委員長室、記録室、記者室、会見室など)▽施設管理関連エリア=1万平方b、セントラルキッチン・パントリー、警備室、救護室、倉庫、機械室、事務室など―の内訳となっている。
 工程計画では、秋口から公募資料の作成に入り、20年度早々に事業者公募を開始する。同年末〜21年第1四半期に協定・締結を結び、同年7月から設計に着手。翌22年7月に着工し、24年度末の完成を目指す。
 公表に当たり会見に臨んだ大村秀章県知事は、事業手法について「現時点でBT+コンセッション方式が有利だが、今後詳細な検討を行い、どちらかに決定する」とした。

提供:建通新聞社