トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建設経済新聞社
2019/06/11

【京都】第三導水渠は延長約6100m 都市計画案を作成、縦覧開始

 京都市上下水道局は10日、今後整備予定の第三導水渠について、京都都市計画下水道の変更に係る都市計画案を作成し、縦覧を開始した。
 第三導水渠は直径4・7m、延長約6100m、貯留量約10万tで計画しており、地下深さ約20m〜30mに設置する。排水面積約3000fを受け持つ。
 ルートは、鳥羽水環境保全センター(南区上鳥羽塔ノ森上開ノ内)を起点に、北側の前面道路の向日町上鳥羽線を東行し、新鍋ヶ渕橋付近で西高瀬川を横断する。その後、大宮通にタッチし北上する。五条大宮交差点で東に曲がり、その後、堀川通にタッチし北上する。堀川仏光寺通付近(下京区吉水町)が終点となる。
 シールド工法を採用し、下流の鳥羽水環境保全センター内からトンネルマシンを発進する。道路の下を掘削しながら管をつくる。
 工事期間は2020年度(令和2年度)から2027年度(令和9年度)を予定。
 第三導水渠は、鳥羽処理区の合流式下水道区域における浸水対策として、これまでに整備した第一導水渠、第二導水渠の大雨時に発生している流下能力不足を補うことを目的に整備する。将来的な改築更新や大規模地震等の非常時におけるバイパス管としても活用を図る。
 なお上下水道局は、平成29年度に鳥羽第3導水渠等における効果検証業務を日水コンで進めた。
      ◇      
 上下水道局は、東高瀬川から東のエリア全体の浸水対策や合流式下水道の改善対策を行う目的で平成7年度に都市計画決定を行った伏見幹線を廃止する。
 伏見幹線を整備するには相当の時間がかかることから、早急に浸水対策や合流式下水道の改善対策が必要な箇所を優先して、順次、地区ごとに幹線等の整備を進めた。今回、これまで整備してきた施設を踏まえ、改めてエリア全体における計画を見直し、それぞれの地区ごとに幹線等を整備することで、浸水対策等の従来の目標を実現できることから、伏見幹線を廃止することとした。
 また上下水道局は、伏見区横大路の伏見水環境保全センターについて、一部敷地を下水道事業用地として活用しないこととし、一部敷地を廃止する。
 同センター内の施設が順次、改築時期を迎えていく中、改築更新にあわせて、現在使用している用地の中で処理能力の確保が技術的に可能であることから、施設の配置計画を見直し。一部敷地を下水道事業用地として活用しないこととした。
 廃止のため同センター用地の変更を行う。変更前の15万7730uから、変更後は12万2790uとなり、変更(廃止)面積は3万4940u(変更(廃止)箇所@+変更(廃止)箇所A)。
 第三導水渠の追加、伏見幹線の廃止、伏見水環境保全センターの敷地の一部廃止の都市計画案については、6月24日までの縦覧、意見書の受付を経て、今後開催される京都市都市計画審議会に諮り、承認されれば都市計画決定となる。