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滋賀産業新聞
2019/06/12

【滋賀】県文化振興課 近代美術館の大規模改修

 滋賀県県民生活部文化振興課は、老朽化対策に向けて準備を続けている近代美術館(大津市瀬田南大萱町1740―1)について現在、設計業務を岩佐建築設計事務所により進めている。完了は11月までの予定。その後、早ければ年内にも工事を発注(一般競争入札)、年度末までに施工業者を決定し、20年度より本格的改修を行う予定だ。
 今回の改修内容は、企画展示室、ギャラリーと言った内装の張替えや改修、館内空調設備の修繕がメインに総改修費(債務負担を含む)11億1450万円を計上している。
 同館は、びわこ文化公園内に84年開館した県唯一の公共美術館であり、県民への文化・芸術を発信する場として長く運営された。しかし、施設建造から30年以上経過し、施設の老朽化が深刻となったため17年より休館。当初は「新生美術館基本計画」に基づく新たな整備を予定していたが、入札が不調となり今回の改修計画へとシフトした。
 当施設は、RC造一部S造2階及び地下1階建、延8544・73平方bからなっており、多くの展示品を披露していることから全国的にも高水準の施設。
 施設周辺には、県立図書館、県立埋蔵文化財センターといったものが設置されており、県が「文化ゾーン」と定めた地域。また現在土木交通部都市計画課により、びわこ文化公園の施設「わんぱく原っぱ」から、同施設を繋ぐ連絡路の整備が行なわれている
 美術館の当時の設計は、日建設計(東京都千代田区)が、施設工事を建設=竹中工務店(大阪市中央区)―笹川組(大津市)JV。電気=日本電設工業(京都市南区)―中由電気工業(大津市)JV。機械=三機工業(東京都中央区)―関西設備工業(大津市)JVが担当。

提供:滋賀産業新聞