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建通新聞社(中部)
2019/06/11

【岐阜】可茂農林事務所の2019年度事業計画

 岐阜県可茂農林事務所の2019年度事業概要をまとめた。当初予算額は19億2979万円で農業農村整備事業が18年度比約70%以上増となるなど、大幅な増額となった。
 各事業の予算規模と概要を見ると、農業農村整備事業が52地区で12億7646万円となっており、防災減災に関する予算が大きく増額となっている。内訳としては、継続事業地区に9億0195万円を付けるとともに、新規採択事業地区に2億7600万円、新規調査などに9850万円を充てる。
 中山間地域総合整備事業では、地域の実情に応じた用排水路や集落道の整備を行う。県営ため池など整備事業では、農業用ため池の改修や廃止を進める。この他、かんがい排水や農道整備、耐震調査を行う。
 継続事業は13地区、新規採択事業は29地区、新規調査は10地区となっている。このうち新規採択事業29地区の内訳は、基盤整備促進1地区、ため池整備3地区、農道整備2地区、ため池機能廃止3地区、土地改良施設適正化5地区、農業農村整備15地区となっている。
 新規調査10地区の内訳は、ため池整備4地区の他、石綿管、かんがい排水、ため池防災、農地集積促進、経営体育成、農道施設強化の各1地区ずつとなっている。
 林道事業は18路線で3億3418万円となっている。内訳としては、県代行事業に1億3233万円を付ける他、公共補助事業に8190万円、県単林道補助に1億1994万円を充てる。
 県代行事業では、林道加茂東線の2工区や林道尾城山線の1工区、林業専用道瀬戸ケ平線の1工区で開設を実施する。公共補助事業では権現線開設と成山線改良を行う。この他、県単林道補助事業として13路線で効率的に整備を推進することで、林内路網の幹線機能を発揮させる。
 治山事業は12カ所で3億1915万円となっている。内訳としては、公共治山事業に2億6275万円を充てる他、県単治山事業に1500万円、県単補助治山に4140万円を付ける。
 公共治山事業では白川町下佐見や大薙など、県単治山事業では御嵩町向山で工事を行う。安心安全な県土づくり、災害に強い森林づくりのため、治山ダムや山腹工を施工することにより、崩壊地の復旧整備を図る。

提供:建通新聞社