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建通新聞社(中部)
2019/06/11

【愛知】名市 動物園にサファリ的要素の導入検討も

 名古屋市緑政土木局は東山動植物園の再生で、2020〜24年度を整備期間とする第3期事業計画を策定する。サファリ的な施設整備や正門エントランスゾーンの整備に向けた調査などを通じて第3期事業での整備メニューを決めていく考えだ。
 再生プランに基づく施設整備は、第1期にアジアゾウ舎(ゾージアム)などの施設の他、民間ノウハウを活用したガーデンテラス東山・ひがしやまパレット上池などを整備。第2期にはニシローランドゴリラやチンパンジー獣舎の整備を完了させた他、重要文化財温室前館などの整備を進めている。
 第3期の事業計画の詳細は今後決める。本年度の委託を見ると、動物園エリアは▽サファリ的な施設整備に向けた調査▽アジアゾーンでのコモドオオトカゲ・マレーバク獣舎の整備に向けた基本計画―。植物園では▽植物園温室後館エリアの再整備構想▽植物園エリアの移動性向上策―を進める。
 動植物園全体では▽正門エントランスゾーンの整備に向けた調査▽次世代スカイビュートレインの導入検討―を行う。その他、第2〜3期をまたいで整備しているオランウータン・スマトラトラ獣舎、ジャガー舎整備がある。こうした検討項目の中から次期事業計画を構成していくものとみられる。
 サファリ的な施設は、動物がすむエリアに人が入っていくスタイルの展示イメージを想定。本年度は他の動物園の事例調査や事業コンセプトや方向性、展示可能な動物について検討する。展示面積は2f程度を想定しており、動物園北園か上池南側のエリアを想定して事業ボリュームや整備期間の整理を行う。
 コモドオオトカゲ・マレーバク獣舎は、正門南側の既存マレーバク舎付近で整備する計画。西側に隣接するチェリーガーデンを含めた面積約3500平方bを対象に、基本計画の中でゾーニングや規模などを決める。
 正門エントランスゾーンの整備は、地下鉄東山公園から正門までの延長100b程度が調査の対象。地下鉄駅と公園を直結させて移動を快適化させたり、にぎわい空間化させるなどの手法を検討する。同所の整備に当たっては民間施設の導入を念頭に置いている。
 植物園温室後館エリアは、後館と個別温室で構成する観賞温室と栽培温室のゾーン約0・7fが再整備構想の策定エリア。同エリアの温室は、建て替えにより再整備する考えで、基本構想の中でコンセプトやゾーニングなどを決める。

提供:建通新聞社