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建通新聞社(神奈川)
2019/06/11

【神奈川】県6月補正予算案 公共・県単238億

 神奈川県が公表した2019年度6月補正予算案によると、骨格編成だった当初予算を肉付けするとし、252億0300万円を増額している。うち、公共事業は226億円、県単独土木事業費は11億9900万円とした。当初予算額667億3500万円と合わせると905億3500万円になり、18年度当初予算比で17%増となった。県道611号(大山板戸)など幹線道路網の整備や、国の「防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策」に対応する事業を実施していく方針だ。
 補正予算後の19年度予算総額は4兆0415億7000万円となり、18年度当初比で1・4%の増加。このうちの一般会計予算は1兆8559億2700万円で、1・3%増となる。
 補正後の公共事業費は582億1900万円で、18年度当初比28・5%の増加。県単独土木事業費323億1600万円は0・8%の微増。
 幹線道路網の整備には132億6344万円を投じる。地域経済活性化や、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催効果波及などを目的としており、国が行う国道整備に要する費用の一部も負担する。県道611号(大山板戸)(伊勢原市)他20カ所を予定している。
 災害に強いまちづくりとしては、71億4175万円を計上。国の3か年緊急対策に対応し、防災のための重要インフラの機能維持を目指す。道路橋梁は県道42号(藤沢座間厚木)(座間市〜厚木市)他9カ所、河川海岸は引地川(藤沢市)他18カ所、砂防・港湾は粟田2丁目F(横須賀市)他7カ所としている。
 補正予算案にはこの他、かながわスマートエネルギー計画を進めるため、1億円を盛った。県有施設への自家消費型太陽光発電設備・蓄電システム導入に5000万円、共同住宅用の設備導入補助に3000万円を充てる。残る2000万円は水素供給設備導入への補助とした。
 また、博物館や美術館などの長寿命化、収蔵スペース確保に向けた調査を行う。予算額は1954万円。

提供:建通新聞社