長浜市は、市の南部地域において計画している新たなスマートインターチェンジ「仮称・神田スマートIC」の整備に向け、神田PAを対象として広域的な視点から設置の必要性や期待される効果等を検討する「仮称・神田スマートIC基本計画検討業務」に、今年度から2ヵ年をかけて取り組む。
これは、国の準備段階調査に選定されるための事前資料として、スマートICの概略設計をはじめ、必要性の整理や交通量推計などを検討し、関係機関との協議で合意形成を図るための資料を作成するもの。
事業を管轄する市道路河川課の整備維持グループでは、近く担当コンサルを決め(6月12日開札)、2020度内の完了を目途に業務を進めていく方針。
仮称・神田スマートICは、北陸自動車道の長浜インターから米原インター間約8・9qにおいて、神田パーキングを活用して北部域の小谷城スマートICに次いで市内で2ヵ所目となる自動料金収受システム(ETC)専用のスマートICを、長浜市の南部地域に設置する計画。
今回のコンサル業務では、地域概要の整理・分析と地域ニーズを把握する「仮称・スマートICの広域的検討」をはじめ、設計計画や現地踏査・スマートIC計画、国道8号(起点)から県道東上坂近江線(終点)までL2000bのアクセス道路計画、2ヵ所の交差点計画、概算工事費算定等の「仮称・スマートICの道路予備設計」、「設置の必要性の検討」、「整備効果の分析」、今後の住民説明や関係機関との協議等に用いる「イメージパースの作成」などを予定。
市では、地元自治会から昨年8月にスマートIC設置の早期実現を求める「要望書」を受け、藤井勇治市長がスマートICの実現に向けた取り組みを開始するキックオフを宣言。今年度の当初予算には、整備検討事業費1000万円を新規に予算化。さらに、2020年度までの債務負担で3000万円の事業費を計上し、北陸自動車道の神田PAにおいて、スマートインターチェンジの必要性と効果の検討とともに、事業化に向けた「基本測量」を進めていく。
提供:滋賀産業新聞