滋賀県は4日、東近江市愛東外町地先の水田34・1fを対象に、用水路並びに暗渠排水を整備する県営土地改良事業「愛東外地区農業競争力強化農地整備事業(経営体育成型)」の事業計画の決定を公告。県東近江農業農村振興事務所などで計画書の縦覧を開始した。事業採択初年度となる今年度からコンサル業務を進め、工事は2年目から2〜3年で実施の見通し。
当該地区は、東近江市の中部、一級河川愛知川右岸の河岸段丘上に広がる農業地帯で、昭和40年代後半(70年頃)の団体営ほ場整備事業により30e区画に整備されている。
しかし、用水路は石綿管のパイプラインで経年劣化による漏水が発生、また、区画整理は実施済みであるものの一部農地で水はけが悪く、作業効率や生産性が悪い状態となっている。
このため、用水路並びに暗渠排水を整備し、担い手となる農業経営体(農地所有適格法人)の効率的かつ安定的な経営の充実を図り、さらにはこの法人を母体として、認定農業者や後継者の育成を目的に本事業を実施するもの。
工事概要は、▽用水路工が面積34・1fを対象にVU管を延長4980b布設(通水量0・11立方b/秒)、▽暗渠排水工は面積7・7fを対象に集水渠をVU管φ50〜100_×延長118b/f、吸水渠をφ50_×延長939b/f布設、▽揚水機は片吸込渦巻φ125_×1台を設置する。
費用は概算で、工事費が用水路工1億3300万円、暗渠排水工1930万円、揚水機工870万円の小計1億6100万円、コンサル関係が測量試験690万円、用地買収補償費800万円、全体実施設計2410万円の小計3900万円、その他1000万円(工事雑費200万円、事務費800万円)を含め合計2億1000万円の総事業費を見込む。
提供:滋賀産業新聞