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北陸工業新聞社
2019/06/06

【石川】新技術や人材育成に期待/金大能登海洋センターが設立 

 能登町が同町越坂の九十九湾近くに整備した「金沢大学理工学域能登海洋水産センター」の設立記念式は5日、同所で開かれ、関係者約120人が魚類の養殖などを通じた新技術の開発や、地域水産業に貢献する人材育成に期待を寄せた。
 式典で持木一茂町長は「今後も金沢大学と連携し、海洋教育の発展、地域特性を生かした研究環境の充実を図っていく」とあいさつ。山崎光悦学長は「IoT(モノのインターネット)を活用したスマート漁業など新たな産業分野の創出や定住人口の拡大など、地域の活性化に貢献するさまざまな活動が展開できることを大いに期待している」と述べた。
 来賓の加藤隆県企画振興部長、加賀谷次朗文部科学省高等教育局専門教育課課長補佐が祝辞を述べた。その後、関係者が小木こども園園児らとともにテープカットを行い、設立を祝った。
 同センターの建設規模はS造3階建て延べ1043・62平方メートルで、旧九十九湾グランドホテル本館などを解体した跡地に建てられた。水槽室や学生実験室、培養室、講義室、客員・外国人研究員室、セミナー室などを備える。町と金沢大学が16年7月に締結した「人づくり・海づくり協定」に基づき整備した。4月から供用を開始している。
 総事業費は6億1590万4000円。本体工事の施工者は鼎・西中特定JV(建築)、柿本商会(機械設備)、アイテックムラモト(電気設備)。設計・監理は土倉建築事務所が担当。

hokuriku