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建通新聞社(中部)
2019/06/06

【愛知】技能五輪 競技会場用仮設建築費に33・3億

 愛知県で2023年の招致を目指す「技能五輪国際大会」の競技会場用仮設建築費用として、33億3900万円を概算していることが分かった。5月31日に名古屋市内で開かれた2023年技能五輪国際大会招致委員会で、大会提案書案が示され、会場計画や財政計画を明らかにした。
 大会会場は、8月に開業する予定の愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo、常滑市)の全敷地・全建物を活用する。常設建物は延べ床面積約9万平方b。別に、屋外空間に最大約4万8000平方bの仮設会場も設置する予定で、仮設となる競技会場の最大面積は3万2400平方bを想定する。
 仮設会場は、外壁にハードパネルを使用するとともに、暖房を備えたテントを設置する。
 常設建物のうち常設展示ホールは6万平方b。この他、30〜800平方bの会議室18室、カフェ、売店、駐車場などがある。展示ホールは六つで構成。天井高は14〜20b。床はコンクリートで耐荷重が1平方b当たり5dの仕様。
 財政計画によると、競技用機材の共有、予選の導入、大規模な面積を必要とする職種におけるワークスペースの見直しなどでさらなる競技会場のコンパクト化・経費削減に取り組み、できるだけ仮設経費を縮小するとしている。
 選手の宿泊設備は、会場から徒歩5分圏内のホテルを活用。選手とチームリーダー以外の関係者は、会場周辺と名古屋市内を想定している。会場から5分圏内のホテルの部屋数は、合計約3300室、名古屋中心地には合計2万室の客室数を数える。
 開閉会式の開場は、22年秋オープン予定のポートメッセなごや新第一展示館を予定。お別れパーティーは隣接する第三展示館で開催する。
 技能五輪国際大会の招致に向けては、愛知県と国が歩調を合わせて、招致活動を展開してきた。4月に正式に候補地として決定。6月に大会提案書をワールドスキルズインターナショナル(WSI)に提出した後、8月のWSI総会(ロシア・カザン)で加盟69カ国による投票が行われ、開催国が決まる。候補地は愛知県とフランス・リヨンの二つ。

提供:建通新聞社