福井県建設業協会(坂川進会長)の令和元年度通常総会は4日開かれ、任期満了に伴う役員改選において坂川会長を2期目再任し、補正予算の編成要望や経営改善対策などを重点項目に盛り込む事業計画案など7議案すべてを原案通りに審議了承した。福井市御幸3丁目の県建設会館で。
坂川会長(77)は冒頭挨拶で、経営や雇用など諸課題解決へ意欲的に取り組む姿勢を示した。再任直後の挨拶では「就任来、建設業の持続的な経営へ国や県に要望した。今回、防災・減災、国土強靭化の3カ年緊急対策計画などで当面の予算は確保できたが、中長期的には建設投資の見通しが依然不明確なまま。将来に備え、設備投資や人材確保に慎重にならざるを得ない現状だが、各地区で建設事業を一層着実に推進し、建設業界が発展できるよう一層努力を重ねていきたい」と力強く抱負を述べ、会員の一層の理解と協力を求めた。
事業計画によると、社会資本整備に関する予算措置要望や建設業の経営改善対策、同協会の充実強化の検討を重点化。入札・契約制度改革への対応、建設業の再生、経営革新への対応、行政機関との意見交換会、雇用対策、担い手確保・育成、労働災害防止策、働き方改革の推進、企業の社会的責任(CSR)への対応、建設現場の生産性向上などに取り組む方針。
【全国建設業協会会長表彰受賞者】
特別功績者4人
市岡裕 (市岡組)
小刀祢靖浩(丸越建設)
富田信之 (富田建設)
福岡秀樹 (福岡組)
会員2社
佐々木工務店 鯖江道路
従業員5人
前川洋一(坂川建設)
山下道夫(井尾建設)
清水和雄(土本組)
高橋耕志(田中建設)
上嶋高義(オタ建設)
【福井県建設業協会会長表彰受賞者】
特別功労者2人
杉田悦蔵 (杉田組)
宮崎政右衛門(宮崎工務店)
会員3社
ガード 福田土木 内方組
従業員13人
安崎盛治 (道端組)
佐々木紀邦(坂川建設)
森下俊博 (坂川建設)
井上雅弘 (轟建設)
武澤直光 (轟建設)
大塚和雄 (轟建設)
高波智治 (轟建設)
宝居守一 (前田組)
河野幸雄 (三田村工務店)
谷口義行 (三田村工務店)
藤田賢治 (川端工務店)
寺口秀明 (日本ピーエス)
片岡直和 (八峯建設)
来賓の杉本達治知事がこう挨拶。「道路や河川など社会基盤の整備や維持管理、除雪、また緊急時には一番最初に現場に駆けつけて頂き、心から感謝したい。建設業界は厳しい困難な時代を迎え、特に担い手不足で、県内全体の工事量はかなり多くはなってはいても、お金が県内で回っているのか。地域の中でバランスが取れているか。一方でコストはどんどん上がっていく余波だけを受けていると聞く。とりあえずは県の組織と人事を6月1日付けで実施。新体制下、来週からは6月補正予算編成の査定に入る。国が力を入れている国土の強靭化で予算確保を最大化し、修繕も前倒しして取り組む効果を。少しでも構造物を長持ちさせたい。土木部と一緒になった取り組みを。働き方改革では県も工夫をはじめ、たとえば受注した業者で工事の着手時期を決められるように(フレックス工期など)。また完全週休2日制にできる現場などで、すでに試行的に始めた。関係書類も少しでも減らすべき。職員に強く指導しているところ。外国人雇用もできるだけ安心して県内で働いてもらえるような環境を整えていきたい」