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　スギホールディングス（愛知県大府市）は、グループの中核を担うスギ薬局（同）の県内進出を決め、年内には金沢や小松市などで数店を出店し、ドミナント展開する構えだ。年々激化するドラッグストア業界の競合により一層拍車がかかるとみられる。
　スギ薬局は、地域医療対応型のドラッグストアで、処方せん調剤や一般薬、化粧品のカウンセリング販売のほか、健康相談、在宅医療の一翼も担い、個々人のライフステージに適した質の高いトータルヘルスケアサービスを提供する。
　身近な存在のドラッグストアとして、地域に貢献するため、処方せん調剤、在宅医療に加え、「予防」「未病」という領域を深化させるため、薬剤師や管理栄養士と食事や運動に関する日常生活のアドバイスから症状改善の対処療法まで、健康寿命のトータルサービスを進める。
　２月末現在におけるスギＨＤグループの売上高は４８８４億円、店舗数１１９０店。エリア別出店数は、中部が４６３、関西４２９、関東２９８で、北陸では福井県内で７店舗を展開中。
　県内では、平屋建て１０００平方メートルクラスの店舗が主流になるとみられ、同ＨＤでは「現段階では公表できないが、出店計画を進めている」（店舗設備部）という。
　ドラッグストア業界では生き残りをかけた大手再編の動きが活発化し、スギＨＤでは１日、ココカラファイン（横浜市）との間で経営資源、ノウハウを融合し、国内トップのヘルスケアカンパニーに向けた経営統合に関する検討および協議を開始する旨の合意書を締結している。