大津市は、大津駅から琵琶湖に向かう中央大通りの歩道を拡幅し、駅前公園も再整備する「ジュネーブ構想」について、駅前公園の再整備工事を始動させる。早ければ10月頃にも造園工事として、受注希望型競争入札で工事発注を行う。
所管の公園緑地課では、拡幅が計画されている琵琶湖に向かって右手側の歩道と、大津駅前公園と一体的に利用できるように再整備を行う。工事概要は、施工面積がA1500平方bで、土工、排水工、植栽工―など。その他には、同駅前の広場照明による光の景観づくりとして、照明の改修工事にも着手。スケジュールは11月から着工し、20年3月の完了を目指している。残る百町通りから琵琶湖岸までの区間については、関係機関や住民らとの協議がまとまれば順次、設計と工事に着手したい考えで、20年度以降に事業着手となる見通し。
また、大津駅前公園及び中央大通りの再整備を行う民間事業者として鰍ワちづくり大津を代表とする企業グループ「Rue LAC(ルイ ラック)大津」。企業グループには飲食店を手がける潟oルニバービ(大阪市西区南堀江1―14―26)などが参画。企業グループは今後、市と内容を協議して具体的な内容を詰め、20年春の完成を目指してカフェやマルシェなどを整備する。所管の都市再生課では順次、残り2エリアも公募していく。20年度のオープンを目指しており、なぎさ公園おまつり広場インフラ整備工事も11月頃からにも着手したい考え。
ジュネーブ構想は、琵琶湖岸のなぎさ公園おまつり広場(島の関、中央4丁目)において、湖畔の集客拠点として民間施設を誘致するもので、滋賀県内で、琵琶湖の河川法区域で民間事業者による施設建設は初となり、同市は業者を対象に事前調査を進め、20年4月の営業開始を目指して進めている。
対象地域は、中央大通りから琵琶湖文化館までの同広場(W45b×L360b)で、民間事業者が建物を建設し、水道やガス等のインフラ整備は大津市が着手。施設は琵琶湖の洪水対策で高床式(デッキ構造)で、主にカフェやレストランなどを想定。設置期間は10年を予定し、更新は可能。また、琵琶湖文化館(打出浜)から近江大橋西岸(由美浜)までの湖岸でも琵琶湖湖畔の商業利用を進めるため、民間事業者の誘致も目指していく。
提供:滋賀産業新聞