大河津分水改修促進期成同盟会(会長・中原八一新潟市長)は3日、信濃川下流域整備促進要望会を北陸地方整備局で開いた。吉岡幹夫局長に対し、20年度の国の施策・予算への要望として大河津分水路の抜本的な改修事業の推進と、掘削土砂の地域活性化に資する有効活用を求めた。
この日は、同盟会から中原会長を始め、副会長の磯田達伸長岡市長の代理で高見真二副市長、同じく副会長の國定勇人三条市長の代理で笹川浩志建設部長、整備局からは吉岡局長、松原誠河川部長、岡本弘基河川調査官らが出席した。冒頭、中原市長が地域の安心・安全のため大河津分水路の抜本的な改修は不可欠であるとして、事業の推進を求める要望書を吉岡局長に手渡した。
整備局による事業説明の冒頭、あいさつに立った吉岡局長は「地域にとって悲願の事業であり、しっかりと進めていきたい」と語った。続いて田部成幸信濃川河川事務所長が工事の進ちょく状況を説明。用地取得はほぼ終えており、第二床固工は秋ごろから現地で据付に入るとした。また、モデル事業として3次元データの先進的な活用に取り組んでいることも示した。目黒嗣樹信濃川下流河川事務所長は、信濃川下流部における河道掘削の状況などを説明した。