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建設経済新聞社
2019/06/04

【京都】新総計中間案に5つの広域構想 旧総合資料館跡に複合施設

 京都府は3日、新総合計画の中間案を明らかにした。
 中間案では、5つの広域まちづくり構想を示した。
 北部グローカル構想は、京都舞鶴港を拠点に海外(グローカル)に開かれた交流と、「誇れるふるさと」「住み続けられる地域づくり」「若者が戻ってくる地域づくり(ローカル)」をコンセプトとした。新たな産業拠点の形成と職住一体型生活圏の構築を進める。
 京都舞鶴港の整備では、国際ふ頭U期整備、第2ふ頭の岸壁整備、旅客ターミナル等整備、国道27号(西舞鶴道路)、臨港道路上安久線ほかを挙げた。日本海国土軸の形成では、山陰近畿自動車道の早期整備の促進を挙げた。
 観光×ものづくりでは、丹後織物の拠点「TANGO OPEN CENTER(仮称)」整備を盛り込んだ。天橋立の世界遺産登録、地域活性化拠点づくりでは、宮津エネルギー研究所用地の活用、宿泊施設・ヘリポートの誘致・整備、丹後郷土資料館リニューアルを盛り込んだ。
 京都スタジアムを中核とするスポーツ&ウェルネス構想は、同スタジアムの完成を契機に、日本有数のスポーツ・健康エリアとして食やスポーツ科学と連携した地域づくりを進める。
 森の京都 味夢の里では、宿泊施設を盛り込んだ。丹波自然運動公園の整備では、京都トレーニングセンター、車いすトレーニングコースを盛り込んだ。
 トップアスリート育成や国際競技大会の誘致のほか、オーベルジュ、農家民宿、自然景観等をつなぐ周遊観光の環境整備を挙げた。
 北山「文化と憩い」の交流構想では、旧総合資料館跡地を活用し、劇場を中心に創作ホール、展示空間、練習場等を集積したシアターコンプレックスの整備、府立医科大学・府立大学・京都工芸繊維大学の共用体育館機能を有したアリーナの整備検討、府立植物園100周年未来構想としてビジターセンター、ショップ、カフェ等を備えた複合的な正門エントランスの整備、国立京都国際会館の機能強化を盛り込んだ。
 新名神を活かす「高次人流・物流」構想では、城陽市東部丘陵地ゾーンにおいて、西日本最大級のアウトレモールの誘致、次世代物流拠点の誘致、新たな産業エリアやインランドデポ(内陸型保税倉庫)の創設、宿泊施設の誘致、木津川運動公園北側エリア整備のほか、乙訓ゲートウェイゾーンとしてJR向日町駅等周辺整備の促進、西山天王山駅ターミナル機能強化、阪急京都線連続立体交差の促進、京都南部産業立地等促進ゾーンとして久御山町新市街地整備、淀川河川公園整備促進等、宇治茶実践型学舎の創設では宇治茶のプレミアムブランド化を盛り込んだ。
 宇治田原ICアクセスでは宇治田原山手線、宇治木屋線(犬打峠)、木津川右岸整備では宇治木津線(城陽井手木津川バイパス)整備促進、JR奈良線高速化・複線化では第二期複線化整備促進、駅舎の整備促進などを挙げた。
 スマートけいはんな広域連携構想では、学研都市南田辺・狛田地区において新産業創出を核とした「まちづくりビジョン」の策定、企業誘致、学研都市木津東地区において都市計画変更、早期事業化、相楽東部地区において宿泊施設、サテライトオフィスなどの立地促進、MaaS社会実装に向けた生活支援モビリティの構築、学研都市を中心とした南部地域の鉄道ネットワークの充実強化、京大附属農場を活用したグリーンイノベーションの創出、グレーターけいはんな・相楽東部への展開(豊かな自然を活用したスモール&スマートなレジデンスの創設)などを盛り込んだ。