東京都中央卸売市場は、大田市場会館の解体に伴う実施設計業務を山田建築事務所(中央区)に委託した。市場活性化につながる活用策を探ってきたが、具体策がまとまらなかったため閉鎖している施設を解体する。年内に成果を得て2020年度に解体工事を実施する考え。
同施設は大田市場の一角(大田区東海3ノ2ノ3)に都が1996年に建設した。規模は鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上11階建て延べ1万2275平方b。市場関係者の福利厚生施設として会議室やホール、スポーツ施設を配置。内外から訪れる人の宿泊施設(アーバンホテル大田市場)としての機能も備えた建物として整備した。11年と12年にホテルとスポーツ施設を運営していた事業者が撤退したことを受け、施設は閉鎖している。
今回委託した業務を通じ、解体工事の基となる建築・電気・機械のCAD図面を作成し、工程表や工事費内訳書をまとめる。20年6月〜21年2月に解体工事を行う予定。
提供:建通新聞社