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建通新聞社(神奈川)
2019/06/04

【神奈川】県藤沢土木 小出川遊水地予備設計に着手

 神奈川県藤沢土木事務所は、小出川遊水地(茅ケ崎市)の整備に向けた予備設計に着手した。貯水容量約9万立方b、面積約5万5000平方bとした基本計画を基に、越流堤をはじめとする遊水地施設の具体的な検討などを進めるもの。設計業務をセントラルコンサルタント(東京都中央区)に委託したところで、2019年度末まで作業を進めてもらう。24年度の工事着手が見込まれている。
 小出川は、県の「都市河川重点整備計画(新セイフティリバー)」の対象河川の一つ。時間雨量50_の降雨に対応するため、遊水池の他、護岸整備や橋梁の架け替えなどが進められている。護岸については、下流から順次整備している。
 このうち、遊水地については、経済性、施工性、環境面などを総合的に考慮して茅ケ崎市行谷地区を整備予定地とした。同事務所ではこれまで、基本計画案の作成業務をクレアリア(東京都北区)に委託するなどして、遊水地として確保可能な面積・容量などを検討してきた。
 今回の委託(小出川遊水池設計業務)の内容は、基本計画を踏まえた越流堤、周囲堤、樋門といった各施設の規模検討など。計画のアウトラインを固め、20年度以降の詳細設計や、用地買収、地元説明などにつなげる方針だ。19年度は予備設計の他、模型実験も行う考え。
 スケジュールについては、県土整備局18年度公共事業評価委員会(8月開催)で、24年度から33年度まで工事を行うことを示している。
 また、遊水地以外の河川改修事業としては、河道整備や橋梁架け替えなどを計画。それぞれの今後の予定は、用地取得(25年度まで)、河道整備(32年度まで)、橋梁架け替え工(23年度まで)としている。
 なお、事業評価委員会では、遊水地整備による洪水の調整、河道改修による残区間の流下能力向上が必要であることなどを理由に、事業の重要性が高いと判断。「継続」を妥当とした。

提供:建通新聞社