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建通新聞社
2019/06/04

【大阪】北陸新幹線敦賀〜新大阪で概略ルート

 鉄道建設・運輸施設整備支援機構は、北陸新幹線の敦賀駅(福井市)〜新大阪駅(大阪市)間について概略ルートとなる事業実施想定区域を公表した。敦賀駅を起点、新大阪駅を終点とし、途中に福井県小浜市(東小浜)付近、京都駅、京都府京田辺市(松井山手)付近に新駅を設置する計画。計画段階環境配慮書の縦覧を7月1日まで行った後、環境影響評価の手続きに入る。これら手続きと並行し、地下駅となる新大阪駅や京都駅、トンネル区間の設計施工法の概略検討も進める。
 高速走行を可能とするため、区間内はなるべく直線となるようにルートを設定する。総延長は約143`と見込まれており、最小曲線半径は4000b、最急勾配は15%。全体の約8割はトンネル区間(山岳部、都市部)になり、掘削発生土の受入地、その輸送に伴う周辺交通などへの影響の低減策を検討するとした。
 大阪市とその周辺、京都市とその周辺は基本的に地下トンネルになるよう検討、可能な限り道路など公共用地の下の活用を考慮し、必要に応じて大深度地下の活用も検討するとしている。
 また、京都市の中心市街地や伏見酒造エリアは回避する。
 区間内に置く駅やトンネル区間の設計施工法についての概略検討も進めていく。「幹線鉄道の地下駅路線検討調査1」は北陸新幹線京都駅、「同2」は同新大阪駅が対象。2件とも簡易公募型プロポーザルへの参加を受け付け中。京都駅の調査は7月から、新大阪駅は8月から入る予定だ。
 トンネル部の設計施工法に関する概略検討については「トンネル等路線検討調査1」を中央復建コンサルタンツに委託し、大阪府内のトンネル区間と敦賀〜新大阪間の全体取りまとめを行う。「同2」は大阪市内を対象にジェイアール西日本コンサルタンツで進める。同3は福井県と京都府内のトンネルが対象で、7月までに委託先を決めて業務に入る。

提供:建通新聞社