成田市環境部環境計画課は5月31日、「成田浄化センター整備事業基本計画等策定支援業務委託」の選定結果を公表した。公募型プロポーザルに2社が応募し、受注者に日産技術コンサルタント(千葉事務所・千葉市中央区椿森2―14―16)を選定した。委託期間は2020年3月31日まで。予定価格の上限は1639万円(消費税込み、税率10%)だった。
成田浄化センターの再整備基本計画の策定に向けて、施設整備基本計画策定、民間活力導入可能性調査、循環型社会形成推進地域計画策定を行い、施設の再整備方針を検討する。
同事業は、現し尿処理場を汚泥再生処理センターに更新するための設計図書作成や、施設整備に係る事業手法の検討を行う。また、循環型社会形成推進交付金の交付申請に必要な循環型社会形成推進地域計画を策定する。事業手法の検討では、従来の公設公営に加えて、PPP/PFI手法の導入可能性について調査を実施する。
主な業務内容は▽施設整備基本計画策定業務▽民間活力導入可能性調査▽循環型社会形成推進地域計画策定業務。
施設整備基本計画では、基本条件を整理するとともに、施設規模や生活環境影響調査予測条件を設定。施設規模等の設定では処理フローなどを検討し、概算事業費を算出する。
基本条件の整理では、「一般廃棄物処理基本計画」や「成田浄化センター施設計画基本構想」をもとに、計画処理量の推計について見直しを行うとともに、搬入し尿等の性状、各種公害防止基準値、搬入車両条件、資源化方式、維持管理計画について検討。
民間活力導入可能性調査では、事業化シミュレーションの実施に向けて、新施設の整備事業に対する民間事業者の参入意欲及び事業費等を、民間事業者へのアンケート調査などにより調査。
この調査結果を踏まえ、新施設の整備に最適な事業方式を整理し、選定された事業方式で事業を実施する場合のスケジュールや課題を設定したうえで、発注方式を検討する。
循環型社会形成推進地域計画の策定では、対象地域、計画期間、基本的な方向について整理し、現状と目標、施策内容、計画のフォローアップと事後評価等について検討する。
同センター(吉倉127―1)は87年10月の竣工で、供用開始から30年以上が経過し老朽化していることから、安定的かつ効率的な施設運営を行うため、再整備を検討している。既存施設の処理能力は日量120kl。施工は荏原インフィルコ。
昨年度には「成田市浄化センター施設計画基本構想」を策定。策定業務は、パシフィックコンサルタンツ(千葉事務所・千葉市中央区新町1―7)が担当した。