岡山市は、岡山駅前広場を後楽園に見立てたデザインとすることを正式に決めた。また、着工時期を前倒しし、2020年度下半期から工事を進める。発注は市が行う見通し。
概算工事費は43億円。内訳は駅前広場整備費29億円、軌道関連整備費10億円、交差点改良費4億円。国からの交付金などを最大限に活用し、軌道関連整備費は運行事業者も一部負担する。市は、6月初旬にも見込まれる都市計画決定を待って、詳細設計の入札手続きに入る。
路面電車の電停は後楽園の流店をイメージし屋根を2枚片流れ屋根の組み合わせとし、天井仕上げには県産材の木材を使用、軌道部分は流店の水路の「見立て」としての軌道緑化とする。現在の噴水広場は軌道と重なることで撤去し、北側にカスケード(滝)と水盤による新たな憩いの場として再生。桃太郎像は移設する。24日に開かれた路面電車乗り入れを含めた岡山駅前広場のあり方検討会(座長:阿部宏史岡山大学教授)に報告、了承を得た。
JR岡山駅東口広場への路面電車乗り入れ事業は、岡山駅前電停を約100b延伸し、広場噴水近くに駅舎前に3カ所のホームを備えた電停を新設する。駅前広場については、路面電車が広場噴水近くに乗り入れることに伴い、タクシーゾーンと送迎ゾーンを入れ替え、バス、タクシー、一般車の出入りを完全に分離するレイアウトとする。
「提供:建通新聞社」