県湖東土木事務所は、彦根市域の湖岸沿いを南北に走る湖周道路「県道彦根近江八幡線」の橋梁3橋について、次年度以降の耐震および補修工事実施に備え、今年度事業で橋梁の耐震・補修設計(道路修繕設計)に取り組む。
次年度以降に耐震および補修工事を予定しているのは、彦根市長曽根町地先の芹川に架かる「下芹橋」と、彦根市八坂町地先の犬上川に架かる「犬上川橋」、彦根市三津屋町地先の宇曽川に架かる「須三嶺大橋」の3橋。
下芹橋は、平成8年に架設されて以来23年が経過。橋長はL104bで橋幅はW16・5b、橋脚は2基で3径間。上部工は3径間連続非合成鈑桁、下部工は逆T式橋台と張出し式橋脚。
また、犬上川橋は、平成5年に架設され26年が経過。橋長はL110bで橋幅はW13・5b、橋脚3基を持つ4径間橋。上部工は鈑桁コンクリート床版構造で、下芹橋と同じく下部工は逆T式橋台と張出し式橋脚。
さらに、須三嶺大橋(すみれ大橋)については、下芹橋と同じく平成8年に架設され23年が経過。橋長はL91・5bで橋幅はW18・2b、橋脚は2基で3径間。上部工は非合成単純I桁構造、下部工は逆T式橋台と壁式橋脚構造となっている。
3橋梁ともに、レベル2地震動に対して落橋等の甚大な被害を防止し、橋として致命的とならない「耐震設計」を行う。また、あわせて過年度の橋梁詳細点検成果に基づき、現状の損傷劣化の原因や進行状況を把握し、橋梁の長寿命化を図るための「修繕設計」を行う。
事業を管轄する道路計画課では、3橋梁の担当コンサルタントとして、下芹橋を東洋技研コンサルタント、犬上川橋を橋梁コンサルタント、須三嶺大橋をニュージェックにそれぞれ決定。年内の完了を目途にそれぞれ耐震補強工法の検討をはじめ、耐震補強設計や落橋防止システム設計など、橋梁耐震・補修設計業務を進めていく方針。
提供:滋賀産業新聞