県健康福祉部障害福祉事業課は「千葉県千葉リハビリテーションセンター施設整備に係る基本計画策定業務委託」の最優秀提案者に、システム環境研究所(東京事務所・東京都中央区八丁堀2―26―9)を選定した。企画提案を募集していたもので、同社1者が応募した。委託期間は2020年3月31日まで。委託金額の上限は1700万円(消費税込み)。センターの再整備に向け、求められる機能・役割を明確化し、効率的かつ効果的な設計を実現するための基本条件を整理。基本設計移行への施設整備計画を策定する。
主な業務内容は▽基本機能計画▽部門別計画▽施設整備計画。基本機能計画では、@センター再整備に係る基本的考え方A需要及び経営分析B施設規模及び組織C医療機器整備方針D医療機器整備方針――などについて整理し、センターの目指すべきコンセプト及び効率的・効果的な事業となる基本条件をまとめる。
部門別計画では、部門ごとに、運営方針(診療、患者サービス、効率化等)、業務内容、特徴、診療報酬上の条件、指定医療型障害児入所施設の要件、指定療養介護施設の要件、指定障害者支援施設の要件、施設整備方針等について、基本設計で必要となる情報を取りまとめ、併せて優先度を検討する。検討項目は@部門別必要室、室数及び要件、特徴A部門目標、部門別配置方針、他部門関連整理B各部門面積C病棟構成D大型医療機器種類、数量、必要機能。
施設整備計画では、施設の整備方針、敷地の条件、設計条件等を整理し、円滑に基本設計段階に移行できる計画を策定する。また、概算事業費を算出し、整備スケジュールを検討。併せて「千葉県PPP/PFI手法活用ガイドライン」に基づくPFI導入検討の補助を行う。
同センターは、1981年の設置から40年近くが経過し、老朽化や狭隘化が進んでいる。このため、センターの再整備を計画したもの。
再整備では、昨年度で基礎調査を実施するとともに「千葉県千葉リハビリテーションセンター施設整備検討会議」を設置し、建設場所などを検討。建設場所については、消防学校跡地での移転建て替えと現地建て替えの両面で検討。その結果、隣接する袖ケ浦特別支援学校との連携や早期整備が見込めること、一部建設と一部解体を繰り返すローリング方式によりセンターを運休せず整備が可能なことなどから、現敷地で建て替える方針とした。
基礎調査による事業スケジュールは、本年度基本計画、20〜22年度基本・実施設計、23〜28年度建設、28年度開院となっている。
現敷地の面積は約4万u。検討会議で示された現地建て替えの場合の配置案では、建物は外来診療棟と居住棟で構成。外来診療棟を地下1階地上13階建て延べ約2万8000u、居住棟を6階建て延べ約1万1000uとし、渡り廊下などを含め総延べ面積を約3万9790uと想定した。