県営水力発電所4施設を再整備・運営するコンセッション(公共施設等運営権事業)の事業者選定手続きで、いずれも複数の事業者で構成する7グループが参加表明書を提出した。県企業局は今後、第1次提案書の提出を求め、7月上旬にかけて提案内容を審査する。
再整備と運営権を一括譲渡するのは▽小鹿第1(三朝町)▽小鹿第2(同町)▽日野川第1(日野町)の各発電所と、県が先行してリニューアルを実施している▽舂米発電所(若桜町)―の計4施設。運営権対価の最低提案価格は102億円。
事業期間は20年7月から再生可能エネルギー固定価格買い取り制度(FIT)適用期間を終える20年間。その後、運営権対価など条件が合えばさらに30年間延長できる。
事業者選定への主な参加要件は、発電設備1000`h以上の運営業務実績があること。今年3月末から今月15日にかけて参加表明書を受け付けていた。
その結果、いずれも複数事業者からなるコンソーシアムを編成した7グループ(全50社で構成)が参加意思を表明した。各グループには県内企業が含まれている。
県企業局では、引き続き来月7日まで第1次提案書の提出を求め、7月上旬にかけて3グループ程度に絞り込む。その後、第2次提案を審査して来年2月に優先交渉権者を決定する。
日刊建設工業新聞