建設新聞社
2019/05/27
【東北・宮城】仙台市六丁の目元町・六丁目土地区画整理準備委が事業計画縦覧/業務代行予定は西松建設
仙台市六丁の目元町・六丁目土地区画整理組合設立準備委員会(仙台市若林区六丁の目元町9の25 梶原功代表)は、仙台市若林区六丁の目元町および六丁目地内で民間施行による土地区画整理事業を計画しており、西松建設による業務代行を予定している。
事業計画の縦覧を仙台市役所で6月6日まで行っており、意見書の受け付けを経て早ければ7月上旬の本組合認可公告を予定。順調に行けば7月末から8月に開催する設立総会で役員選定や業務代行の決定などを審議する方針だ。現在、地権者は35者。
この事業は、若林区六丁の目地区の仙台工業団地が操業から50年が経過し団地内施設の老朽化による更新が迫っていることに加え、団地周辺の宅地化および商業化に伴う工場操業環境の悪化を受けて、工業団地を移転するもの。
区画整理の対象は、移転先となり2018年5月に市街化区域(工業専用区域)に編入された若林区六丁目地内の約9・7fと、現在の工業団地がある六丁の目元町の一部約7・0f。移転先の現況は農地となっており、載荷盛土による造成を実施。また、六丁目地区は仙台市の「東西線沿線まちづくりの基本方針」の中で、仙台市営地下鉄東西線六丁の目駅に近い交通利便性を活かした民間集合住宅や地域商業、賑わいを生み出す集客施設の立地が求められていることから、住宅や商業施設などの誘致を進めていく方針だ。
施行後の移転元・移転先の土地計画は▽道路2万4250・33平方b▽公園2106・98平方b▽水路6635・41平方b(調整池5872・73平方b含む)▽宅地7万8421・27平方b▽雑種地218・31平方b▽市有地285・12平方b▽保留地5万5200平方b―。移転元地については近隣商業地域に変更する予定で、計画人口は約680人、住宅約220戸、延べ約2万9000平方b(うち駐車場約8100平方b)を見込んでいる。また、2106・98平方bの街区公園1カ所も設けるとしている。
造成は移転先用地から着手し、早ければ8月末にも着工する予定。工事期間は約2カ年とし、並行して換地も進めていく方針だ。また、移転元については22年夏ごろから、地権者の引っ越し・既存施設の解体が完了した箇所から順次着工し、約1年半での造成完了を予定。事業完了は26年度を目指す。
提供:建設新聞社