福井県生コンクリート工業組合(高崎俊二理事長)の第54回令和元年度通常総会は23日開かれ、発注・購入者一層の信頼向上と品質管理の徹底に努める事業計画案など議案5件を慎重審議し、すべて原案通り了承した。会場は、あわら温泉のグランディア芳泉で。
冒頭、高崎理事長(64)があいさつ。北陸新幹線延伸工事や中部縦貫自動車道、原発関連工事などを要因に、今年度の県内出荷量は144万2000立方メートル(対前年比103・1%)で、前年度より若干多い想定とし「組合員同士の連携強化を図り、ユーザーに対する信頼の向上と品質の安定化はもちろん、いかなる経済状況下であっても人的な結合体を最優先に、相互扶助の精神に基づき団結し、今まで築いてきた信頼を裏切らないよう、真摯に取り組んでいきたい」と力を込めた。
18年度は、当初想定に対し約13万4000立方メートル多い139万8529立方メートル(対前年比164・4%)で、4年連続で前年度を上回った。
19年度の事業計画によると全生連、北陸地区本部の各組合員との連携を密に、教育・広報活動、情報共有を図る。コンクリート舗装普及促進へ国、県などへ要望活動を継続し、大型公共工事発注者へ試験依頼を要望。共同試験場は精度と品質維持向上に努め、JIS改正(試験関係)やJISQ17025の改正等に理解を深める。一軸試験機のJCSS校正、秤、静荷重検査拡大など組合員と一般顧客にもPRを積極化する方針。
役員補充では、新理事に小森英雄氏(嶺南デンカ生コン)と、鳴海賢一氏(寺前生コン)を選任し、副理事長として小森氏を新任した。