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日刊建設タイムズ社
2019/05/27

【千葉】建設は現地建て替え/千葉リハビリセンター再整備/23年度の着工予定/ローリング方式で整備

 県健康福祉部は24日、千葉リハビリテーションセンターの建設場所を現センター敷地(千葉市緑区誉田町1―45―2)として、基本計画に着手すると発表した。隣接する袖ケ浦特別支援学校との連携や早期整備を実施することを選定の理由に挙げた。敷地面積は約4万u。基礎調査による事業スケジュールは、本年度で基本計画を策定し、2020〜22年度で基本・実施設計を行い、23〜28年度の6か年で建設、28年度内の開設を目指す。工事は、一部建設と一部解体を繰り返すローリング方式となる計画。
  本年度の基本計画には、基本機能計画、部門別計画、施設整備計画の3項目を盛り込む。基本計機能画は基本的な考え方、経営分析、必要病床数、医療機器・情報システムの整備方針など、部門別計画はリハビリテーション医療施設、愛育園、更生園等に係る部門別の必要室・必要数、部門配置方針、各部門面積、病棟構成など、施設整備計画は全体面積、配置計画、敷地利用計画、防災対策、整備スケジュールなどを盛り込む。
  同センターの建設場所については、現地建て替えと移転建て替え(旧消防学校跡地)の両面で調査検討を進めていたが、昨年度実施した基礎調査の結果を踏まえて、現センター敷地を建設場所とした。
  選定理由としては、隣接する袖ケ浦特別支援学校との連携体制の維持の重要性や、旧消防学校敷地は進入路の整備などが必要で早期の整備着手が見込めないことなどが挙げられた。袖ケ浦特別支援学校とは渡り廊下の設置などによりこれまでの体制維持が可能となる。
  建て替えは、センターの運営を休止せずに、一部建設と一部解体を繰り返すローリング方式により整備する計画。
  同センターは1981年4月1日に開設。開設から40年近くが経過し、老朽化や狭隘化が進んでいるため、センターの再整備を計画。
  現センターはリハビリテーション医療施設、医療型障害児入所施設「愛育園」、児童発達支援センター(通園事業)、障害者支援施設「更生園」で構成。建物規模はRC造地下1階地上4階(一部3階)建て延べ約2万7000u。定員数はリハビリテーション医療施設が110人、愛育園が132人、通園事業が16人、更生園が56人。
  一方、基本計画については「千葉県リハビリテーションセンター施設整備に係る基本計画策定業務委託」の公募型プロポーザルを実施し、委託事業者の選定を進めている。また、昨年度で「千葉県千葉リハビリテーションセンター整備検討会議」を設置し、検討を行っている。
  同センターは、重症心身障害の状態にある者や脊髄損傷、高次脳機能障害等の重度の障害のある者に対し、民間施設では対応が難しい高度な医療的ケアから、リハビリテーション、社会復帰に向けた就労支援等の福祉的支援に至るまでの総合的な機能と、県内の民間リハビリテーション施設に対して技術的な助言や医師の派遣等の支援を行うなど、中核的センターとしての役割を担っている。k_times_comをフォローしましょう
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