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建通新聞社(神奈川)
2019/05/22

【神奈川】川崎市 宮前市民館・図書館基本計画策定へ

 川崎市は、「宮前市民館・図書館の整備などに関する基本計画および(仮称)図書館の在り方素案作成支援業務」の委託先を、公募型プロポーザルにより石塚計画デザイン事務所東京事務所(東京都渋谷区)に決めた。契約期間は2020年3月31日まで。同業務では、鷺沼駅前への宮前市民館・図書館の移転整備などに当たって、現在の市民館・図書館にはない新たな発想を取り入れて、より良いサービスの提供につながるよう、導入機能と機能配置の考え方などを検討し、「基本計画」を作成する。
 また、今後の市立図書館運営の基本理念や実施すべき事業などを整理し、「(仮称)図書館の在り方」として取りまとめる。それぞれの検討過程で実施する意見交換会やイベントでの意見聴取を支援してもらう。
 東急田園都市線鷺沼駅周辺では、17年8月に民間事業者で構成される「鷺沼駅前地区再開発準備組合」が設立され、19年度の都市計画決定、21年度の工事着手を目指し、再開発事業計画の検討が進められている。こうした動きを受けて川崎市は、鷺沼駅前の再開発事業で建設される複合建築物(商業施設・住宅などとの複合化を想定)への宮前区役所・市民館・図書館機能を一体的に整備することを決定。今年3月には「鷺沼駅周辺再編整備に伴う公共機能に関する基本方針」を策定した。
 基本方針によると、区役所機能の規模は現庁舎と同程度の施設規模を基本とし、「北街区」(同)の低層部に整備する。整備時期の詳細は未定だが、おおむね28年〜30年度ごろの完成を想定している。
 一方、市民館・図書館機能の規模も、現施設と同程度の施設規模を基本としながら、機能充実に向けた効果的なスペースの活用を検討する。整備位置は、民間施設との連携による相乗効果を生かすため、「駅前街区」の低層部に整備する。工事は21年度に着手する予定で、25年度または26年度中の供用開始を目指す。

提供:建通新聞社