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秋田建設工業新聞社
2019/05/22

【秋田】東北地方整備局/秋田港で洋上風力組立ヤードの地耐力を強化

 東北地方整備局は、同局秋田港湾事務所が行う「秋田港飯島地区(−11m)(改良)(耐震)地盤改良工事」を公告、7月9日に開札する。同港港湾区域内の洋上風力発電事業や将来的に沖合風力発電事業を実施する際、既設の−11m岸壁背後地(埠頭用地)が風車の組み立てヤードとなるため、重量に耐えられるよう陸上の地耐力を強化する。12月には今回の施工箇所を挟んで海側と山側を対象とする地盤改良も別途、発注する予定。
 今回の施工地は、秋田マリーナからもほど近い−11m岸壁(L190m)のうち、延長約140mの背後地となる埠頭用地で、臨港道路飯島南2号線が隣接している。
 秋田洋上風力発電株式会社が進める同港港湾区域内の洋上風力発電事業(海工事施工:鹿島建設・住友電気工業JV)や、今後の沖合洋上風力発電事業において、同箇所は風車の組み立てヤードとなっている。岸壁そのものを改良するにはコストも嵩むため、背後の埠頭用地で一部を地盤改良し、風車の重さに耐えられるよう地耐力を強化する。
 今回の工事は、既設の舗装を剥がしたうえで深層混合処理工法を施すもので、整備を終えた後の強度確認といった現地調査も含まれている。参加要件は東北地方整備局における港湾土木工事A級で、8月に着工し、令和2年1月10日の工期で整備する。
 今後、今回の施工箇所を境に海側と陸側で別途、地盤改良工を施すため、今年の暮れに1件、新たな工事を発注する。同工事では現状の地盤を掘削し、セメントと土を混ぜた土砂で埋め戻す事前混合処理工法で地盤を改良する。着工後は令和2年夏頃までかけて整備する予定。


提供:秋田建設工業新聞社