船橋市は16日、市立医療センター建て替え基本設計発注準備業務委託の公募型プロポーザル選定結果を公表した。受託候補者に特定されたのは日建設計(東京都千代田区飯田橋2−18−3)。2020年度に着手予定の設計業務を効率的・効果的に進めるため、これまでの検討結果を踏まえて、新病院の設計与条件等を専門的な技術・経験を生かして整理する。履行期限は2020年3月31日まで。提案限度額(消費税を含む)を2250万円としてプロポーザルを実施し、6者が参加した。
プロポーザルに参加した6者(順不同)は、日建設計のほか梓設計、久米設計、プラスPM、山下設計、横河建築設計事務所。1次審査を通過した3者を対象に2次審査(プレゼンテーション)を行い、日建設計を特定した。
同市では海老川上流地区(米ヶ崎町及び高根町周辺)において、医療・健康をまちのテーマとする「ふなばしメディカルタウン構想」を掲げ、新たなまちづくりを計画している。老朽・狭あい化が進む同市医療センターは、この新たなまちの中核として、高度急性期機能の強化を図るなど機能を充実させ移転する画で、まちづくり(組合施行による42・5haの土地区画整理事業)の進捗に合わせて、23年度末の開院を目標に、20年度で基本設計、20〜21年度で実施設計、21〜23年度で建設工事を予定している。
移転候補地の敷地面積は約4万u、基本構想段階での病床規模は500床程度、建物延べ床面積は約5万u。また、付帯施設として駐車場(900台程度)、ヘリポート、院内保育所、救急ステーション等。概算整備事業費は418億円。
今回の業務内容は、20年度の基本設計発注に向けた、@発注方式の検討支援業務A設計与条件の整理業務B移転候補地の検討支援業務C概算事業費の作成業務D全体スケジュール作成業務E基本設計に向けた課題の整理及び対応策の検討F共通業務(会議等への出席、打ち合わせ及び記録等)。
海老川上流地区土地区画整理事業の進捗状況、敷地の条件、工程、概算事業費等を踏まえ、最適と考えられる発注方式を提案。
設計与条件の整理では、敷地利用計画(配置計画)の作成、建物及び各部門の要件整理、図面の作成(各階平面図、断面図等)、院内の意見調整、移転候補地及び周辺地域における医療センターの果たすべき役割に関する検討支援等を行う。
また、移転候補地の検討支援業務では、土地区画整理事業と連携しながら、各種法令等を含む基本設計の実施に必要な諸条件の整理、移転候補地における上水道、下水道、雨水対策、ガス、電力、通信等に関する事項及び交通・周辺道路に関する事項についての把握及び条件整理、関係機関との打ち合わせ等の支援を行う。
市立医療センター建替基本計画策定支援等業務(17〜18年度)については、アイテック(東京都中央区日本橋本町1−6−5)に委託。また、海老川上流地区土地区画整理事業では、フジタを業務代行者に選定している。