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建設新聞社
2019/05/16

【東北・山形】長井市が鉄道駅を内含した新庁舎建築工事を公告

 山形県長井市は、新庁舎建築工事の条件付き一般競争入札を建築・電気設備・機械設備一括で公告した。予定価格は36億1510万4000円。
 参加申請は今月28日17時まで。入札は6月19日10時に行う。参加資格は市の指名競争入札参加者登録簿に登載されている2社または3社で結成するJVであること。代表者は建築一式工事に係る総合評定値1700点以上とし、2009年度以降に元請けとしてRC、SRCまたはS造で延べ5000平方b以上の公共施設について新築、改築、増築工事の部分を完成し引き渡した実績などを求める。また代表者以外の構成者に関しては建築一式工事の総合評定値700点以上とし、長井市内に本店または営業所を有することなどが要件となる。
 同市の新庁舎整備事業は、現施設(1958年建設、RC造3階建て、延べ2232平方b)の老朽化が著しく、敷地面積も狭小であるため栄町・本町1丁目地内にあるフラワー長井線長井駅の周辺敷地約1万8800平方bに移転するもの。全国的にも珍しい鉄道駅を内含した南北に細長い庁舎とする予定で、市内各所に分散していた行政機能を集約させ、アクセスの効率化と交流人口の拡大を目指す。
 設計の概要によると、新庁舎の規模はSRC造3階一部4階建て、延べ約8319・50平方bとし、併せてS造平屋建て、延べ250平方bの倉庫棟と、S造平屋建て、延べ400平方bの車庫棟も敷地内に整備する。内部は、1階を市民の利用頻度の高い窓口および交流・談話・展示が可能な市民ホールとし、2階には避難スペースを兼ねたふれあい交流スペースを設置するほか、三役室と災害対策室を集中配置することで災害時の迅速かつ的確な指揮命令系統を確立する。3階は議場スペースおよび防災研修室として利用。また、長井駅および山形鉄道本社については1、2階の北端に配置して1階に改札口を設置する方針だ。7月中の着工を予定しており、工期は2021年3月19日まで。設計は秦・伊藤設計が担当した。
 なお、新庁舎完成後の現庁舎の利活用については今後検討を重ねる。

 提供:建設新聞社