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北陸工業新聞社
2019/05/16

【新潟】無事故無災害、進ちょく76%/謙信公武道館見学会を開催/施工は鹿島・高舘JV 

 新潟県が整備を進める「謙信公武道館(新潟県立武道館)」の現場見学会が14日、上越市内で開かれた。
 この日は、競技団体や報道関係者など約40人が参加。施工を担当する鹿島・高舘組JVの倉嶋静夫工事事務所長が、施工状況などを説明した。
 武道館は、上越の歴史性を生かしたゾーニングとし、「上越の地域特性に配慮したコンパクトな配置計画」、「歩車分離を徹底した300台の駐車場確保」、「上越総合運動公園の機能を高めるプロムナードの提案」を全体配置計画に盛り込んだ。随所に越後杉や安田瓦を使用している。
 主な館内施設のうち、エントランスは「上越の間」と名づけられ、9メートルの吹き抜けの空間となっている。大道場には、柔剣道場8面、観客1020席、車椅子スペース54席を確保。輻射冷暖房を採用した。また、個別の柔道場、剣道場、相撲場、弓道場(遠的、近的)を配置し、多様なニーズに対応する。
 倉嶋所長は、「安心して、けがなく使える武道館を造る。末永く使ってもらえるとありがたい」と語った。
 県が推進するスポーツ振興策の一環として、県内スポーツの基幹施設となる武道館を建設し、維持管理・運営を行うPFI事業。規模はSRC・S造2階建て延べ1万3035・99平方メートル。株式会社PFI新潟県立武道館サービス(代表企業・鹿島)が運営する。4月末現在の進ちょく率は約76%。これまで延べ3万3000人が従事し、28万5000時間にわたり無事故無災害を継続している。12月1日のオープンを予定。
 設計は松田平田設計(東京都港区元赤坂)。

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